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第447回生存圏シンポジウム
STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第二回:磁気圏・電離圏プラズマ、超高層大気変動の相互作用)

開催日時 2021(令和3)年3月4日(木)10:00–16:40
開催場所 オンライン開催
主催者 阿部修司(九州大学国際宇宙天気科学・教育センター)、海老原祐輔(京都大学生存圏研究所)、西谷望(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、久保勇樹(情報通信研究機構宇宙環境研究室)、片岡龍峰(国立極地研究所)
申請代表者 阿部修司 (九州大学国際宇宙天気科学・教育センター)
所内担当者 海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所生存科学計算機実験分野)
関連ミッション ミッション3 宇宙生存環境
関連分野 太陽地球系物理学、超高層大気物理学。

概要

第447回生存圏シンポジウム「STE研究連絡会現象報告会および現象解析ワークショップ(第二回:磁気圏・電 離圏プラズマ、超高層大気変動の相互作用)」は、Zoomオンライン研究集会として2021(令和3)年3月4日に開催された。研究集会では、第25太陽活動周期の開始から1年が経ち、規模や頻度が徐々に大きくなりつつある宇宙天気現象や、過去の太陽活動周期における現象の解析、これからの観測計画などについて講演・議論がおこなわれた。

目的と具体的な内容

本研究集会は、太陽-地球結合系における一連の擾乱現象(宇宙天気)を、主に磁気圏・電離圏プラズマ、超高層大気変動の相互作用の観点から、一つの太陽地球系複合システムの流れとして理解することを目的とする。当初は名古屋大学で開催を予定していた本研究集会は、昨年より続くCOVID-19の影響により、対面での開催が困難であると判断し、Zoomを用いたオンライン研究集会として開催された。研究集会では、第25太陽活動周期の開始から1年が経ち、規模や頻度が徐々に大きくなりつつある宇宙天気現象について、様々な研究機関より報告がおこなわれた。また、過去の太陽活動周期における現象の解析や、これからの観測計画についての発表など、多くの興味深い講演がおこなわれた。参加者は学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方を含み、それぞれの立場から活発な議論がおこなわれた。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

生存圏の現況を把握するためには、その環境に大きく作用する太陽-地球結合の物理を広く理解する必要がある。本研究集会の参加者は、学部生からシニアまで、さらには研究職以外の方と多岐にわたり、その専門分野も様々であった。本研究集会は、関連コミュニティの接合と活発な議論の場を提供し、生存圏科学の発展に対して大きく貢献した。

プログラム

  (座長:海老原祐輔)
10:00–10:20 期間概況報告
*阿部修司
10:20–10:40 宇宙天気長期変化の概況報告
*篠原学
10:40–11:00 地磁気現象概況報告 2020年9月–2021年2月
*弘田瑛士
11:00–11:20 宇宙線中性子データ報告
*渡邉堯
11:20–11:40 現象報告期間(2020.10–2021.03)におけるHOPradars/SuperDARN観測報告
*西谷望、堀智昭、SuperDARN PIs
11:40–12:00

EE-indexに基づく赤道地磁気活動の概況報告
*魚住禎司、吉川顕正、阿部修司、藤本晶子

12:00–13:20 昼食   (座長:西谷望) 13:20–13:40 Seasonal dependence of dusk-side equatorial IHFACspolarity during solar cycle 23–24
Manjula Ranasinghe, *AkikoFujimoto, AkimasaYoshikawa, Chandana
13:40–14:00 1991年3月24日のSCのソースについて
*亘慎一
14:00–14:20 HF Dopplerサウンダーと磁力計網により観測されたSC電場・磁場のグローバル伝搬
*菊池崇, Jaroslav Chum, 冨澤一郎, 橋本久美子,細川敬祐,海老原祐輔 KornyanatHozumi, Pornchai Supnithim
14:20–14:40 GIE responses to magnetic storms and substormsduring SC 23
*張天、海老原祐輔
14:40–15:00 ニュージーランド孤立オーロラ・EMIC波動観測計画
*尾花由紀、細川敬祐、能勢正仁、坂口歌織
15:00–15:20 休憩   (座長:久保勇樹) 15:20–15:40 宇宙科学観測へのCubeSatの活用
*北村健太郎、今井一雅、趙孟佑
15:40–16:00 Mechanism of ionosphere modification before large Earthquake — Role of vertical motion of earth surface
*K.-I. Oyama, C, H. Chen
16:00–16:20 はやぶさ2カプセル再突入におけるVLF/ELF電波観測
*渡邉堯、加藤泰男、小林美樹、鈴木和博、大矢浩代、塩川和夫、JAXAカプセル回収チーム
16:20–16:40 VLF/LF帯標準電波を用いた2020年9–10月の火球に伴うD領域電離圏変動
*大矢浩代、鈴木威流、土屋史紀、塩川和夫

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2021年1月22日作成,2021年3月30日更新