第445回生存圏シンポジウム
ナノセルロースシンポジウム2021
「ゼロエミッション・マテリアルへの戦略 バイオ化・軽量化・リサイクル・断熱」
開催日時 | 2021(令和3)年3月9日(火)13:00 17:30 |
---|---|
開催場所 | オンライン開催(Zoom) |
主催者 | 京都大学生存圏研究所、バイオナノマテリアル共同研究拠点(経済産業省Jイノベ拠点) |
申請代表者 | 矢野浩之 (京都大学生存圏研究所生物機能材料分野) |
関連ミッション |
ミッション4 循環材料・環境共生システム ミッション5 高品位生存圏 |
関連分野 | バイオナノマテリアル、セルロースナノファイバー、高分子科学。 |
概要
温室効果ガス2050ゼロエミッションの実現において、セルロースナノファイバー材料がキーマテリアルとなる可能性を、13の講演を通じて、①バイオ化、②軽量化、③リサイクル、④断熱の観点から検証し、参加者全員で共有した。
目的と具体的な内容
ナノセルロースは、植物細胞の基本骨格物質であるセルロースナノファイバーおよび関連ナノ材料に関する総称である。持続型社会における高機能グリーン材料として世界中で研究開発が進んでいる。我が国においても次世代のバイオ材料として幅広い産業界から関心が集まっており、「日本再興戦略」や「未来投資戦略」に“セルロースナノファイバーの研究開発等によるマテリアル利用の促進に向けた取組を推進”することが明記されている。
生存研では生存圏フラッグシップ共同研究において世界に先駆けナノセルロースに関する大型共同研究を産官学の異分野・垂直連携で進めるとともに、ナノセルロースシンポジウムを通じて共同研究成果や国内外の関連動向を紹介してきた。2004(平成16)年から開始した本シンポジウムは毎年参加者が増え、過去3回の研究集会ではいずれも650名から680名の参加者があるなど、生存研主催の行事として定着している。温室効果ガス・ゼロエミッション2050は我が国の総力を挙げて達成しなければならない課題であることから、今年度のナノセルロースシンポジウムでは、使えば使うほど大気中の二酸化炭素が減っていくゼロエミッション・マテリアルの実現において、セルロースナノファイバー材料がキーマテリアルとなる可能性を、①バイオ化、②軽量化、③リサイクル、④断熱の観点から検証し、参加者全員で共有した。今年度は初めての試みとしてオンライン開催とした。WEBを通じて、1,445名の申込者があり、当日、1,189名の参加者があった。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
本研究集会は、主として、生存圏研究所が推進する5つのミッションの内、ミッション4:循環型資源・材料開発、ミッション5-2:脱化石資源社会の構築に関係する。また、バイオマス資源の高度有効利用の観点からは、ミッション2において推進されているバイオリファイナリー研究と深く関わるものである。
本研究集会が一つの契機となり、生存圏フラッグシップ共同研究として推進しているナノセルロースに関する産官学の共同研究が関連コミュニティの拡がりにより、さらに発展することで、共同利用・共同研究拠点研究所として生存圏研究所が推進している生存圏科学の重要な一翼を担うことを期待している。
プログラム
開始20分前より生存圏研究所紹介動画(7分)、環境省NCV紹介動画(9分)を配信します。
13:00 | 開会挨拶 来賓挨拶 環境省地球環境局地球温暖化対策課 経済産業省製造産業局革新素材室 |
13:10 | ①CNF 材料の特徴と実力(15+2min: 講演15分、講師交代2分) 京都大学生存圏研究所 矢野浩之氏 ②バイオ化
|
15:20 | 休憩 (ナノセルロースヴィークル:NCV映像配信) |
15:40 | ③軽量化
|
17:25 | 閉会挨拶 経済産業省近畿経済産業局 |
17:30 | 閉会 |
ページ先頭へもどる
2021年1月26日作成,2021年3月30日更新