第411回生存圏シンポジウム
第12回生存圏フォーラム特別講演会
「くらしの生存圏科学」
開催日時 | 2019(令和元)年11月2日(土)15:00–17:30 |
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開催場所 | 京都大学総合研究8号館3階NSホール |
主催者 | 生存圏フォーラム委員会 |
申請代表者 | 矢野浩之 (京都大学生存圏研究所生物機能材料分野) |
関連ミッション |
ミッション1 環境診断・循環機能制御 ミッション2 太陽エネルギー変換・高度利用 ミッション3 宇宙生存環境 ミッション4 循環材料・環境共生システム ミッション5 高品位生存圏 |
関連分野 | 生存圏科学。 |
概要
持続的発展が可能な生存圏を構築すべく、情報交換・人的交流・教育・啓発活動の一環として特別講演会を開催した。
目的と具体的な内容
生存圏科学コミュニティーの発展、研究者相互の情報共有と発信を目的とした「生存圏フォーラム」の第12回特別講演会が2019年11月2日(土)に開催された。
特別講演会は、京都大学生存圏研究所所長・渡辺隆司氏による「生存圏科学への招待」の発表をはじめとし、くらしの生存圏科学のタイトルの下、魅力あふれる以下の3つの講演で構成された。「2011年から続く福島県での連携支援研究」(京都大学生存圏研究所助教 上田義勝氏)、「小さな破壊者:生態系に対する侵略アリの脅威について」(京都大学生存圏研究所講師 Yang, Chin-Cheng氏)、「土壌の代謝物を理解して強い作物を設計する」(京都大学生存圏研究所准教授 杉山暁史氏)。どの講演もくらしとつながる生存圏科学についてわかりやすく紹介したものであり、活発な議論が行われた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏フォーラムは持続的発展が可能な生存圏(Sustainable Humanosphere)を 構築していくための基盤となる「生存圏科学」を幅広く振興し、 総合的な情報交換・研究者交流を促進することを目的としている。一般に公開される特別講演会を実施することで、生存圏科学のコミュニティの形成に貢献した。
プログラム
15:00–15:05 | 開会の辞 外崎真理雄(生存圏フォーラム会長) |
15:05–15:20 | 「生存圏科学への招待」 渡辺隆司(京都大学生存圏研究所・所長) |
15:20–16:00 | 「2011年から続く福島県での連携支援研究」 上田義勝(京都大学生存圏研究所・助教) 〔講演概要〕東日本大震災と、それに伴う福島原発事故により、福島県下の環境放射能の影響が問題になっています。私たちは現在も福島県において、環境中に含まれる放射性セシウムと、農作物への影響などを調査しており、これまでの研究成果と、今後の課題について紹介したいと思っています。 |
16:00–16:40 | 「小さな破壊者:生態系に対する侵略アリの脅威について」 Yang, Chin-Cheng(京都大学生存圏研究所・講師) 〔講演概要〕2017年にヒアリが日本にて発見されて以来、この小さな破壊者は世間に注目されている。本講演では、私たちの生態系に対するこの侵略アリの状況と、この脅威への対処についての例を紹介する。また、侵略アリに対する効果的な管理方法についても紹介する。このような生物学的な侵略に対する知識と管理手法について広く一般の皆様と情報を共有することで、生存圏科学の新しい分野としての我々の研究の重要性についてもお知らせしていきたい。 |
16:40–17:20 | 「土壌の代謝物を理解して強い作物を設計する」 杉山暁史(京都大学生存圏研究所・准教授) 〔講演概要〕環境に負荷をかけず食料を増産することが望まれていますが、環境の変化や病害虫の被害により作物の収量が低下する問題があります。本講演では、土壌の代謝物の新たな機能を見つけ出し、作物の増収に応用する研究について紹介します。 |
17:20 | 閉会の辞 |
講演概要付きポスター PDF ファイル (23 422 880 バイト)
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2019年7月24日作成,2020年3月13日更新