第365回生存圏シンポジウム
ナノセルロースシンポジウム2018
「CNF材料を俯瞰する —原料検討から自動車まで—」
開催日時 | 2018(平成30)年2月27日(火)12:20–18:10 |
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開催場所 |
京都テルサ テルサホール (京都市南区東九条下殿田町70番地 京都府民総合交流プラザ内) |
主催者 | 京都大学生存圏研究所、ナノセルロースフォーラム |
申請代表者 | 矢野浩之 (京都大学生存圏研究所生物機能材料分野) |
関連ミッション |
ミッション4 循環材料・環境共生システム |
関連分野 | 製紙、化学、高分子、木材・木質材料、成形加工、食品、繊維、エレクトロニクス、自動車、家電、住宅、流通に関わる分野。 |
共催:近畿経済産業局及び地方独立行政法人京都市産業技術研究所(部素材産業-CNF研究会)
後援:紙パルプ技術協会、セルロース学会、(一社)日本木材学会
概要
多くの参加者が関心を寄せているセルロースナノファイバー(CNF)材料の社会実装に向けた最近の技術、取り組みを紹介した。また、35機関のブース出展及びポスター会場を別室に設け、例年以上に充実した展示を行った。
目的と具体的な内容
セルロースナノファイバー(CNF)は、植物繊維をナノサイズまでほぐした、次世代バイオマス素材である。鋼鉄と比較して5分の1の軽さで、その5倍以上の強度、また、ガラスの50分の1の低線熱膨張性など優れた力学的特性を有している。政府の『日本再興戦略』改訂2014および改訂2015に、CNF材料の開発推進が明記され、関連の研究開発がますます活発化している。今回のシンポジウムでは「CNF材料を俯瞰する‐原料検討から自動車まで‐」をテーマに、CNF材料の川上から川下まで、すなわち、NEDOリグノCNFプロジェクトとして進めている①CNF材料における原料適性の検討、②CNF強化樹脂材料の開発、③CNF材料の安全性評価法の開発と環境省ナノセルロースビークル(NCV)プロジェクトとして昨年度より始まった自動車部材へのCNF材料利用評価について最新の状況を紹介した。また、「部素材産業-CNF研究会」との連携による複数CNF原料の観察、試作結果発表を行うとともに、35機関のブース出展及びポスター会場を設け、例年以上に充実した展示を行った。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
セルロースナノファイバーの製造や利用に関わる最新の技術、事業化に向けた取り組み、政府の関連施策に興味を持つ幅広い分野から624名の参加者があった。その内の約6割は、製紙産業、化学産業、木材・木質材料産業、繊維産業、エレクトロニクス産業、自動車産業、家電産業、住宅産業、高分子成形加工業、食品産業、等々、産業界からの参加であった。セルロースナノファイバー材料がバイオマス由来の大型産業資材として、様々な分野から注目されていることがわかる。これまで14回にわたりセルロースナノファイバーの製造と利用に関する生存圏シンポジウムを開催してきたが、ここ数年は、500名を超える申込みがあり、今回も600名を超す参加者を得たことで、生存圏フラッグシップ共同研究として進めている、バイオナノマテリアル関連のコミュニティ形成に大きく貢献している。
プログラム
展示(ブース出展及びポスター展示)
11:00–12:05 | 会場:東館セミナー室(この時間帯は出展準備中のところもあります) |
15:00–16:00 | 会場:東館セミナー室、ホールロビー |
*シンポジウムの進行上、ブース出展はシンポジウム開始の15分前に終了します。
講演
11:30–12:20 | シンポジウム受付(受付:テルサホールロビー) |
12:20–12:30 | 開会挨拶 |
12:30–15:00 | NEDO非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発事業成果発表
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15:00–16:00 | 休憩(ブース出展及びポスター展示) |
16:00–16:50 | 環境省NCVプロジェクトの取り組み
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16:50–18:00 | 部素材産業-CNF研究会 ~経済産業省地域中核企業創出・支援事業~
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18:00 | 閉会挨拶 近畿経済産業局産業部長 志賀英晃氏 |
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2017年12月19日作成,2018年3月12日更新