第344回生存圏シンポジウム
The 15th Workshop on Technical and Scientific Aspects of MST Radar
(第15回MSTレーダーワークショップ)
開催日時 | 2017(平成29)年5月27日(土)~31日(水) |
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開催場所 | 東京都立川市 情報・システム研究機構国立極地研究所 |
主催者 | 京都大学生存圏研究所・国立極地研究所・名古屋大学宇宙地球環境研究所 |
申請代表者 | 山本衛 (京都大学生存圏研究所レーダー大気圏科学分野) |
関連ミッション |
ミッション1 環境診断・循環機能制御 ミッション3 宇宙生存環境 |
関連分野 | 地球物理・気象・気候・リモートセンシング・情報通信。 |
Webページ: https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/mst15/
概要
本研究集会では、大気レーダーに関する最新の科学技術について、研究成果が発表された。参加者は19ヵ国から計182名(国外120名、国内62名)であり、参加機関は計84(国外66、国内18)であった。大気レーダーに関連するハードウェア・信号処理技術・観測科学成果などの発表・議論・情報交換に留まらず、EISCAT関連研究者と電離圏研究のより活発な議論を行うことができた。
目的と具体的な内容
本国際研究集会MSTレーダーワークショップ(正式名称: Workshop on Technical and Scientific Aspects of MST Radar)は、大気レーダーに関する最新の科学技術について、研究成果の発表ならびに情報・意見交換することを目的として、第1回が1983年に米国で開催され、その後2~3年毎に各国で開催されてきた。第4回MSTレーダーワークショップを1988年に京都大学超高層電波研究センター(現 生存圏研究所)主催で京都で開催して以来、今回は29年ぶりの日本での開催である。前回より、ワークショップで扱う範囲がISレーダーによる電離圏研究にも拡大されており、今回は18th EISCAT Symposium(主催: 国立極地研究所)と併催し、両ワークショップ/シンポジウムで計15のセッション(内、6つの合同セッション)を設け、146件の口頭発表(内、招待講演31件)及び87件のポスター発表が行われた。参加者は19ヵ国から計182名(国外120名、国内62名)であり、参加機関は計84(国外66、国内18)であった。大気レーダーに関連するハードウェア・信号処理技術・観測科学成果などの発表・議論・情報交換に留まらず、EISCAT関連研究者と電離圏研究のより活発な議論を行うことができた。また、開催日程を千葉県幕張で開催されたJpGU-AGU Joint Meetingの直後に設定したことから、これまで参加していなかった研究者が新たに参加したケースもあり、新たな共同研究への発展、コミュニティの拡大に繋げることができた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
本研究集会は、生存圏研究所が掲げる5つのミッションのうち、主としてミッション1「環境診断・循環機能制御」及びミッション3「宇宙生存環境」に、また生存圏アジアリサーチノード及び生存圏フラッグシップの「赤道ファウンテン共同研究」に関連するものである。生存圏研究所では、生存圏科学の重要地域の一つとして低緯度赤道域に注目し、大気科学の分野において、長年に渡ってインドネシアとの研究協力を進め、赤道大気レーダーを設置しインドネシア航空宇宙庁(LAPAN)との協力のもとで運営している。また、信楽MU観測所はMUレーダーによる観測に留まらず、他機関から多くの観測装置が持ち込まれ、大気観測研究の実験場としての利用が広がっている。本研究集会では、MUレーダー・赤道大気レーダーの研究成果を含む国内外の大気レーダー研究に関する研究活動の活発な議論が展開された。
特記事項
研究集会の翌日(6月1日)にはオプショナルツアーとして、信楽MU観測所の見学ツアーを実施した。遠方にも関わらず、29名もの外国人が見学に訪れた。
また、6月2日にも研究集会に参加していたEISCAT(欧州非干渉散乱レーダー)科学協会長らが信楽MU観測所を来訪した。
プログラム
詳細: https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/mst15/MST15-EISCAT18-Program.pdf
May 26 (Fri)
11:00–12:40 | Chair: Michael Rietveld Session E5: Active experiments |
13:45–15:30 | Chair: Stephan Buchert Session E6: The ERG mission and magnetosphere-ionosphere coupling |
15:45–17:40 | Chair: Ian McCrea and Hitoshi Fujiwara Session E7: Space weather and modelling |
May 27 (Sat)
09:00–12:45 | Chair: Marco Milla and Hitoshi Fujiwara Session E3: Ionoshere/thermosphere/mesosphere Session M3: Ionospheric irregularities and IS experiments |
13:45–17:30 | Chair: Yoshimasa Tanaka and Baiqi Ning Session E3: Ionoshere/thermosphere/mesosphere Session M3: Ionospheric irregularities and IS experiments |
18:00–19:30 | Poster session |
May 29 (Mon)
09:00–14:15 | Chair: Craig Heinselman and Ralph Latteck Session E1: Radar and lidar techniques Session M1: Radar hardware, signal processing, quality control for coherent and incoherent radars |
14:15–17:30 | Chair: Hiroshi Miyaoka and Juha Vierinen Session E2: Future infrastructure and facilities (EISCAT_3D user meeting) Session M2: New radar/radio systems and future MST plans |
19:00–21:00 | Banquet |
May 30 (Tue)
09:00–10:15 | Chair: Hiroshi Miyaoka and Juha Vierinen Session E2: Future infrastructure and facilities (EISCAT_3D user meeting) Session M2: New radar/radio systems and future MST plans |
[Parallel Session 1] | |
10:45–12:25 | Chair: Akira Kadokura Session E4: Aurora and airglow |
12:25–14:30 | Chair: Keisuke Hosokawa Session E4: Aurora and airglow |
14:30–17:20 | Chair: Joel Younger and Vania Fatima Andrioli Session M7: Radar detection of meteors |
[Parallel Session 2] | |
10:30–15:00 | Chair: Gerald Lehmacher and Hubert Luce Session M4: MST Radar scattering, turbulence and small-scale processes |
15:00–17:30 | Chair: Volker Lehmann and Yoshiaki Shibagaki Session M5: Meteorology and forecasting/nowcasting |
18:00–19:30 | Poster session |
May 31 (Wed)
09:00–10:00 | Chair: Volker Lehmann and Yoshiaki Shibagaki Session M5: Meteorology and forecasting/nowcasting |
10:00–17:30 | Chair: Iain Reid and M. Venkat Ratnam Session M6: Middle atmosphere dynamics and structure |
18:00–19:30 | Chair: Erhan Kudeki and Wayne Hocking Session M8: Brainstorming |
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2017年4月20日作成,2017年7月31日更新