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第307回生存圏シンポジウム
生存圏ミッションシンポジウム

開催日時 2016(平成28)年3月3日(木)13:30–18:30~4日(金)9:30–14:30
開催場所 京都大学生存圏研究所木質ホール3階、おうばくプラザ・ハイブリッドスペース
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 矢崎一史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
ミッション 3 (宇宙環境・利用)
ミッション 4 (循環型資源・材料開発)
関連分野 生存圏研究所のカバーする全専門分野。

目的と具体的な内容

ミッションシンポジウムは、研究所1年間の全活動の総括としてのシンポジウムであり、生存圏研究所の開放型研究推進部が推進する共同利用・共同研究拠点活動や、生存研学際萌芽研究センターが支援するミッション研究(生存圏ミッション研究、生存圏科学萌芽研究)、生存圏フラッグシップ共同研究の成果を総括し、本年度のミッション活動の内容を、各ミッション専攻研究員の活動とともに成果を発表する、年1回開催の全所的なシンポジウムである。シンポジウムは2日に分けて行われ、各研究成果の報告と共に、分野横断的、俯瞰的な立場から生存圏研究所の活動についての議論が行われた。また、新領域開拓研究に関してはポスター発表が行われた。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

本年度のミッションシンポジウムには、約150名の参加者があり、学際萌芽研究センターの共同研究に採択された共同研究者を含め、学外からも約50名の参加があった。研究所の最近1年間の活動を報告することに加え、各共同研究者の成果を交えて総合的な議論ができたことは、将来的な生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成に対する貢献は非常に大きなものがあると考えられる。

プログラム

3月3日(木)

13:30–13:40所長挨拶
津田敏隆 (京都大学生存圏研究所・所長)
生存圏学際萌芽研究センターミッション専攻研究員成果報告
13:40–14:00スギ材がヒトの心理生理に及ぼす作用 ~受容感覚間の相互作用~
髙橋良香 (ミッション専攻研究員)
14:00–14:20Study on the substorms by virtual experiment on the basis of global MHD simulations
YAO Yao (ミッション専攻研究員)
14:20–14:40多様な観測データベースを用いた地球大気環境の長期変動に関する研究
新堀淳樹 (ミッション専攻研究員)
14:40–15:00植物バイオマス由来抗ウイルス活性物質の探索
成田亮 (ミッション専攻研究員)
15:00–15:10休憩
生存圏研究所フラッグシップ成果報告
15:10–15:30バイオマス・物質変換のためのマイクロ波高度利用共同研究
篠原真毅 (京都大学生存圏研究所)
代理:樫村京一郎 (中部大学工学部)
15:30–15:50熱帯産業林の持続的生産利用に関する多角総合的共同研究
梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所)
15:50–16:10バイオナノマテリアル共同研究
矢野浩之 (京都大学生存圏研究所)
16:10–16:30おうばくプラザ2階へ移動
16:30–17:30生存圏学際萌芽研究センター共同研究ポスター発表
  • 生存圏科学萌芽研究成果報告 15件
  • 生存圏ミッション研究成果報告 19件
  • ミッション専攻研究員成果報告 5件
  • 新領域開拓圏間共同研究 4件
  • 新研究醸成支援プログラム 1件
 計 44件
題目および発表者一覧は別項に掲載しました。
17:30–18:30交流会 (ポスター発表)
参加受付:16:30–17:30

3月4日(金)

開放型研究推進部共同利用専門委員会活動報告
MUレーダー (MUR)/赤道大気レーダー (EAR)
09:30–09:35活動報告
山本衛 (委員長・京都大学生存圏研究所)
09:35–09:50MUレーダー流星ヘッドエコー観測によるメテオロイドの軌道とアブレーション過程の計測
阿部新助 (日本大学理工学部)
先端電波科学計算機実験装置 (A-KDK)
09:50–09:55活動報告
大村善治 (委員長・京都大学生存圏研究所)
09:55–10:10オーロラが突然明るく光り始めるのはなぜか:オーロラ嵐のシミュレーション
海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所)
マイクロ波エネルギー伝送実験装置 (METLAB)
10:10–10:15活動報告
三谷友彦 (委員長代理・京都大学生存圏研究所)
10:15–10:30宇宙太陽光発電システムの実現に向けたマイクロ波ビーム方向制御技術の研究開発
牧野克省 (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA))
木質材料実験棟
10:30–10:35活動報告
五十田博 (委員長・京都大学生存圏研究所)
10:35–10:50林産教育のための木質材料の簡易な製造技術の開発
東原貴志 (上越教育大学大学院学校教育研究科)
居住圏劣化生物飼育棟 (DOL)/生活・森林圏シミュレーションフィールド (LSF)
10:50–10:55活動報告
吉村剛 (委員長・京都大学生存圏研究所)
10:55–11:10間伐材等林地残材のシロアリによる生物劣化促進
須原弘登 (宮崎県木材利用技術センター)
持続可能生存圏開拓診断 (DASH)/森林バイオマス評価分析システム (FBAS)
11:10–11:15活動報告
矢崎一史 (委員長・京都大学生存圏研究所)
11:15–11:30植物プラントンが産生する粘質鞘の生分解耐性に関する研究
池谷仁里 (兵庫県立大学大学院生命理学研究科)
先進素材開発解析システム (ADAM)
11:30–11:35活動報告
渡辺隆司 (委員長・京都大学生存圏研究所)
11:35–11:50マイクロ波励起反応を用いた藻類バイオマス変換
椿俊太郎 (東京工業大学大学院理工学研究科)
生存圏データベース
11:50–11:55活動報告
塩谷雅人 (委員長・京都大学生存圏研究所)
11:55–12:10正倉院文書に記される木材の材質および用途に関する基礎調査
木沢直子 (公益財団法人元興寺文化財研究所)
12:10–13:10休憩
生存圏研究所ミッション活動紹介
13:10–13:30ミッション 1: 環境計測・地球再生
塩谷雅人 (代表・京都大学生存圏研究所)
13:30–13:50ミッション 2: 太陽エネルギー変換・利用
篠原真毅 (代表・京都大学生存圏研究所)
渡邊隆司 (代理・京都大学生存圏研究所)
13:50–14:10ミッション 3: 宇宙環境・利用
山川宏 (代表・京都大学生存圏研究所)
14:10–14:30ミッション 4: 循環型資源・材料開発
矢野浩之 (代表・京都大学生存圏研究所)

ポスター発表 (3月3日) 題目および発表者一覧

生存圏科学萌芽研究成果報告

  1. 「リグニン-タンパク質相互作用解析を目指したリグニン固定化自己組織化単分子膜基板の開発」
    磯﨑勝弘(京都大学化学研究所)
  2. 「歴史文献中のオーロラ及び黒点記録を用いた過去の太陽活動の研究」
    磯部洋明(京都大学総合生存学館)
  3. 「カニ殻由来の新繊維「キチンナノファイバー」を用いた軟骨組織再生材料の開発」
    伊福伸介(鳥取大学工学研究科)
  4. 「プラズマ波動観測用ワンチップ波形捕捉受信器の高ダイナミックレンジ化」
    尾崎光紀(金沢大学理工研究域)
  5. 「磁気プロセッシングを活用した環境調和型材料の構造設計と機能制御」
    久住亮介(京都大学農学研究科)
  6. 「カメルーンでのキャッサバの持続的生産に向けた根圏微生物の調査」
    杉山暁史(京都大学生存圏研究所)
  7. 「森林害虫共生微生物相における協調的リグニン分解機構の解明」
    高須賀太一(北海道大学農学研究院)
  8. 「マメ科植物―根粒菌共生の宿主特異性決定因子の同定」
    高梨功次郎(信州大学山岳科学研究所)
  9. 「炭素安定同位体パルスラベリングを用いた、アラスカ永久凍土地帯における森林土壌呼吸における樹木由来のCO2放出量の推定」
    檀浦正子(京都大学地球環境学堂)
  10. 「草本リグノセルロースを特徴づけるリグニン-フラボノイド複合体の構造・形成・機能に関する基盤研究」
    飛松裕基(京都大学生存圏研究所)
  11. 「地盤内における微細気泡移動モデルの構築」
    濱本昌一郎(東京大学農学生命科学研究科)
  12. 「セルロースナノファイバーを相分離制御に用いた塊状マクロ・メソ多孔体合成」
    早瀬元(東北大学学際科学フロンティア研究所)
  13. 「水稲におけるセシウム吸収量の品種間差異への土壌可給態カリウム濃度の関与」
    藤村恵人(農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター)
  14. 「超並列粒子シミュレーションによる衛星システム・プラズマ波動現象相互干渉の研究」
    三宅洋平(神戸大学計算科学教育センター)
  15. 「生薬シコンの有効成分シコニンの生合成経路の解明」
    渡辺文太(京都大学化学研究所)

生存圏ミッション研究成果報告

  1. 「大気波動にともなう運動量フラックスの新計測手法の検証」
    Riggin Dennis(GATS Inc)
  2. 「ウィンドプロファイラー・RASS・ゾンデ気球観測によるヤマセの実態解明」
    石田祐宣(弘前大学理工学研究科)
  3. 「スギ・ヒノキ混交林における土壌塩基養分の空間分布特性の解明」
    伊藤嘉昭(京都大学化学研究所)
  4. 「惑星流体圏研究のための雲追跡手法の開発」
    今村剛(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)
  5. 「太陽活動長期変動研究のための Ca II K 太陽全面画像データベースの改良と解析ソフト開発」
    上野悟(京都大学理学研究科)
  6. 「多様な熱帯木質バイオマスの持続的生産・利用に向けた基盤構築」
    梅澤俊明(京都大学生存圏研究所)
  7. 「植物のアルカロイドが生態系ネットワークの創成に果たす役割の解明」
    大串隆之(京都大学生態学研究センター)
  8. 「3周波GNSS受信機を用いた電離圏観測及び衛星測位への影響に関する研究」
    大塚雄一(名古屋大学宇宙地球環境研究所)
  9. 「環境保全型農業資材の開発に向けたBacillus属細菌株の特性解明」
    小野 愛(京都府生物資源研究センター)
  10. 「電磁波加熱下における木質バイオマススラリーにおける非平衡温度分布」
    樫村京一郎(中部大学工学部)
  11. 「持続可能な土地利用と生物多様性モニタリングのための偏波レーダ画像の解析」
    小林祥子(玉川大学農学部)
  12. 「船舶搭載GNSSによる対馬海峡の水蒸気変動と豪雨の機構解明」
    小司禎教(気象庁気象研究所)
  13. 「土壌試料でわかる農生態圏の管理体系」
    高林純示(京都大学生態学研究センター)
  14. 「固体NMR およびEXAFSによるセシウム固定化・移行メカニズムの解明」
    徳田陽明(京都大学化学研究所)
  15. 「ダイズの放射性セシウム吸収解析および福島県における効果的なカリ施肥法の検討」
    二瓶直登(東京大学農学生命科学研究科)
  16. 「『超高層大気の全球地上観測メタデータデータベース』の国際展開」
    能勢正仁(京都大学理学研究科)
  17. 「赤道大気レーダー・ライダー・オゾンラジオゾンデ観測による大気乱流特性の国際共同研究」
    橋口浩之(京都大学生存圏研究所)
  18. 「地球環境改善を目指した植物のマイクロ波応答機構の解明」
    堀越智(上智大学理工学部)
  19. 「リグニン由来化合物の生産のための環境汚染物質分解菌の利用」
    渡邊崇人(京都大学生存圏研究所)

ミッション専攻研究員成果報告

  1. スギ材がヒトの心理生理に及ぼす作用 ~受容感覚間の相互作用~
    高橋良香
  2. グローバル電磁流体シミュレーションを用いた仮想実験に基づくサブストームの研究
    Yao YAO
  3. 多様な観測データベースを用いた地球大気環境の長期変動に関する研究
    新堀淳樹
  4. 植物バイオマス由来抗ウイルス活性物質の探索
    成田亮
  5. Semiochemical communication of Heterobostrychus aequalis (Waterhouse): host location and aggregation signals
    BONG Lee-Jin

新領域開拓圏間共同研究研究紹介

  1. 「微細気泡水効果の原理解明と環境・材料・農業分野への応用」
    上田義勝(京都大学生存圏研究所)
  2. 「低炭素居住圏の確立に資する植物由来脂溶性生理活性成分の耐虫・耐朽性評価と大量生産デザイン」
    矢崎一史(京都大学生存圏研究所)
  3. 「ヒトと動物に対するリグニンの生理機能の解明と利用」
    梅澤俊明(京都大学生存圏研究所)
  4. 「樹木年輪と歴史・古環境」
    杉山淳司(京都大学生存圏研究所)

新領域開拓新研究醸成支援プログラム研究紹介

  1. 「緑藻によるイソプレン生産」
    矢崎一史(京都大学生存圏研究所)

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Symposium-0307
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2016年1月28日作成,2016年4月13日更新