第304回生存圏シンポジウム
平成25・26年度生存圏データベース(材鑑調査室)全国共同利用成果報告会
開催日時 | 2016(平成28)年2月23日(火)13:30–16:50 |
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開催場所 | 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階 |
主催者 | 京都大学生存圏研究所 |
申請代表者 | 杉山淳司 (京都大学生存圏研究所バイオマス形態情報分野) |
関連ミッション |
ミッション 4 (循環型資源・材料開発) |
関連分野 | 文化財保存修復学、生態学、歴史学、植物分類学、木材組織学。 |
関連ミッション:ミッション5 新領域(千年居住圏 東アジアの木の文化と科学)
目的と具体的な内容
材鑑調査室を利用した全国共同利用研究の成果報告を行うことで、共同研究の活性化と研究者交流を目的とする。
今回は通算5度目の成果報告会にあたり、材鑑調査室関連の「物」のデータベースを利用した2013、2014(平成25、26)年度の共同研究の発表会をとり行う。
加えて、生存圏データベースの現状を紹介してすることで、共同利用研究における利用発展を目指す。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
全国共同利用研究の活性化と研究者交流。特に次の研究領域の進展が期待される。
1)中国産木材1500種の解剖学的記載とその電子データベース化
2)国内外の歴史的木造建築物、文化的木製品、出土材などの樹種同定とデータベースとしての公開
3)国内現生材の試料採集とデータベース化
4)新規あるいは相補的な樹種識別技術の研究開発
5)考古学における新しい木材保存技術の開発
本シンポジウムは、生存圏研究所が推進する生存圏データベース全国共同利用の報告会であり、その内容はすべての生存圏ミッションに関わっている。
共同研究者は、考古学、文化財保存修復科学、歴史学、植物学、木材科学、遺伝子科学とそれぞれの専門分野が幅広く、海外の研究者も含まれている。
隔年で実施されている本シンポジウムは、共同利用の方向性を見極める上で重要な会合であり、まさに生存圏データベース科学の方向を議論する場となっている。
プログラム
13:30 | 開会あいさつ |
13:35 | 電子データベースの現状 塩谷雅人 京都大学生存圏研究所 |
全国共同利用成果報告 | |
13:50 | 無形文化財のなかの木質文化財 UNESCO無形文化遺産・ザフィマニリの木彫り 横山操 京都大学大学院農学研究科 森林科学専攻 |
14:05 | 正倉院文書に記される木材の材質および用途に関する基礎調査 木沢直子 公益財団法人元興寺文化財研究所 |
14:20 | 羽毛ケラチンを用いた京都市北白川追分町遺跡 出土「加工木」の保存処理 遠藤利恵 東洋羽毛工業株式会社・ケラチン事業部 |
14:35 | 古材標本を用いたケヤキ材の経年変化に関する研究 松尾美幸 名古屋大学・大学院生命農学研究科 |
14:50 | 文化財CT画像を利用した樹種識別法の開発 杉山淳司 京都大学生存圏研究所 |
15:05 | 休憩 |
15:15 | 木材中に残存するDNAの定量評価 渡辺宇外 千葉工業大学・工学部 |
15:30 | 平成25・26年度樹木標本採集実習 能城修一 森林総合研究所木材特性研究領域 |
15:45 | 国内大学に収蔵されている木材標本データベースの拡充 佐野雄三 北海道大学・大学院農学研究院 |
16:00 | 年輪研究試料としての材鑑標本の基礎調査 —年輪試料データベースの構築を目指して— 大山幹成 東北大学学術資源研究公開センター植物園 |
16:15 | 生育地の異なるイチョウ(Ginkgo biloba)の木材組織構造形態の変異 高田克彦 秋田県立大学・木材高度加工研究所 |
16:30 | 生物多様性に基づく中国産木材の構造的特徴の精査 伊東隆夫 奈良文化財研究所・北海道大学大学院農学研究院 |
16:45 | 終了挨拶 |
ポスター PDF ファイル (371 520 バイト)
ポスター制作: 反町始 (京都大学生存圏研究所)
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2016年2月12日作成,2016年3月18日更新