第259回生存圏シンポジウム
DASH/FBAS全国共同利用成果報告会 —第5回— (非公開)
開催日時 | 2014-06-16 (月) 13:00–17:00 |
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主催者 | 京都大学生存圏研究所・生態学研究センター |
申請代表者 | 矢崎一史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野) |
関連ミッション |
ミッション 1 (環境計測・地球再生) |
関連分野 | 植物生命科学、化学生態学、農芸化学、細胞分子生物学、天然物有機化学。 |
目的と具体的な内容
生存圏研究所と生態学研究センターが中心になって運用している全国共同利用 DASH/FBAS の成果報告会。
2013(平成 25)年度も前年に引き続き DASH/FBAS のすべてを稼働して全国共同利用の運営に当たった。2013(平成 25)年度の共同利用採択課題数は、分析機器利用のみの課題とあわせて 13 件の利用を受け入れた。この全国共同利用から生まれた各研究課題の成果について発表し、議論を行った。
なお、1 課題(2014(平成 26)年度に継続申請)については、実験試料の調整が間に合わなかったため年度内に研究はできなかったが、公募申請に至った経緯、研究目的等を報告し、2014(平成 26)年度に向けた計画を発表した。
本シンポジウムは、論文未発表の研究データに加え、国家プロジェクトとして推進中の課題も複数含まれており、知財に絡んだ課題や産業界との共同研究もあることから、関係者以外非公開として行った。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
全国共同利用 DASH/FBAS の成果報告会として、ミッション 1 の「環境計測・地球再生」のコミュニティー、特に植物を中心とした生物系のコミュニティーにおける研究の発展や問題点、あるいは将来的な展望に対して幅広い議論ができた。植物に関するテーマが中心のものは、生育に時間のかかる生きた実験材料を使っている特徴があるため、ある程度長期的なスパンが必要なものもあった。
今回の報告会は、所内、所外、学外の DASH/FBAS 利用者間での直接情報交換という意味でも大きな意義のあった研究集会であった。
なお全国共同利用の理念に鑑み、利用実績に関する謝辞について利用者にお願いをすると共に、正式名称を含めた文例を印刷物として配布した。
プログラム
13:00 | 開会の挨拶 |
13:10 | 遺伝子組換え交雑ヤマナラシの栽培と分析 |
13:25 | 植物種子の特性を利用した物質生産技術の基盤研究 |
13:40 | 揮発性物質が媒介する生物間情報ネットワークの解明 |
13:55 | 組換えポプラを用いた木部細胞壁におけるマトリックス糖鎖の機能解析 |
14:10 | 休憩 |
14:15 | プレニル化酵素遺伝子の機能解明と生合成工学の研究 |
14:30 | 形質転換による早生樹の材質改良法の開発 |
14:45 | イネリグニン合成パスウェイの改変 |
15:00 | 根圏での植物と微生物の相互作用に関する根分泌物の研究 |
15:15 | 休憩 |
15:20 | 酢酸菌におけるセルロース生合成機構の解明 |
15:35 | 生態機能性植物フェニルプロパノイドの生合成研究 |
15:50 | 木質バイオマスの生分解機構の解析 |
16:05 | 植物プランクトンが産生する細胞外マトリクス多糖の解析 |
16:20 | グリア細胞における植物フラボノイドのプレニル体の検出 |
16:30 | 閉会の挨拶 |
ポスター PDF ファイル (989 980 バイト) |