第224回生存圏シンポジウム
生存圏科学の新領域開拓 —ロングライフイノベーション共同研究
224th Symposium on Sustainable Humanosphere
—Collaborative Researches on Long Life Innovation—
開催日時 | 2013/03/14(木曜日) 10:20–13:47 |
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開催場所 | 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階 |
主催者 | 京都大学生存圏研究所 |
申請代表者 | 渡辺隆司 (京都大学生存圏研究所バイオマス変換分野) |
関連ミッション |
ミッション 1 (環境計測・地球再生) ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用) |
関連分野 | 新領域開拓。 |
目的と具体的な内容
生存圏科学の新領域開拓に関して、以下の 3 人の外国人講師をお招きして、国際シンポジウムを開催した。
- Dr. Philipp Zerbe (Univ. British Columbia, Canada)
- Dr. Shuming Li (Univ. Marburg, Germany)
- Dr. Kirsi-Marja Oksman-Caldentey (VTT, Finland)
Zerbe 博士には、樹木由来の生理活性物質研究で世界をリードする J. Bohlman 教授の研究室の実績を中心に、ゲノムワイドな研究展開からテルペン系生理活性物質の研究成果について講演をしていただいた。
Li 教授には、分子遺伝学と有機化学とを融合した総合的な真菌のプレニル化インドール化合物群について、包括的な研究成果を講演いただいた。
Oksman 博士には、植物細胞を生理活性物質の生産工場としてとらえた総合的な研究成果と、現在ヨーロッパで動いている植物の生理活性物質に関する大型ECプロジェクトについても紹介いただいた。
これらに対して、特に若手の研究者から活発な意見や質問があり、充実した国際シンポジウムとすることができた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
生存圏科学の新領域開拓として研究所が推進する主要5テーマのうち、今回は特に植物バイオマスの生理活性の部分にフォーカスしたシンポジウムであり、この領域において世界で活躍する 3 人の研究者にその活動を紹介していただくとともに、世界におけるこの領域のニーズや研究動向について紹介いただいた。このことは、生存圏科学の新領域開拓の当該テーマの位置づけを明確にし、その研究の方向性をより発展的に議論するのに大きく役立った。また、研究所の活動を外国人講師の先生方に理解していただいたことは、今後の研究所の発展にとっても大きな貢献となるものと期待される。
Program
10:20–10:25 | Opening remark Kazufumi Yazaki (Research Institute for sustainable Humanosphere, Kyoto University) |
10:25–11:10 | Pharmaceuticals, Perfumes, and Bioproducts: Discovery of plant diterpene biosynthetic pathways using an integrated metabolomics and transcriptomics approach. Philipp Zerbe & Jörg Bohlmann Michael Smith Laboratories, University of British Columbia, Canada |
11:10–11:55 | Alkylation of aromatic compounds by prenyltransferases from fungi as new resources of bioactive products. Shuming Li Institut für Pharmazeutische Biologie und Biotechnologie, Philipps Universität Marburg, Germany |
11:55–13:00 | Lunch |
13:00–13:45 | Plant cells as important green factories Kirsi-Marja Oksman-Caldentey VTT Technical Research Centre of Finland |
13:45–13:47 | Closing remark Kazufumi Yazaki (RISH, Kyoto University) |
ポスター PDF ファイル (475 455 バイト) ポスター制作: 今井友也 (京都大学生存圏研究所) |