第220回生存圏シンポジウム
Nanocellulose Symposium 2013
第9回バイオ材料プロジェクト 『生物が創り出すナノ繊維』
~セルロースナノファイバー 広がる用途開発~
開催日時 | 2013/02/27(水曜日) |
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開催場所 | 京都テルサ テルサホール (京都市南区東九条下殿田町70番地 京都府民総合交流プラザ内) |
主催者 | 京都大学生存圏研究所、京都市産業技術研究所、(財)京都高度技術研究所、京都大学化学研究所 共同利用・共同研究拠点 |
申請代表者 | 阿部賢太郎 (京都大学生存圏研究所生存科学計算機実験分野) |
関連ミッション |
ミッション 4 (循環型資源・材料開発) |
関連分野 | 木質科学、製紙科学、セルロース科学、高分子科学、ナノ材料、成形材料、エレクトロニクスデバイス、食品科学、機械工学、材料科学。 |
後援: (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、経済産業省近畿経済産業局、(一財)バイオインダストリー協会、(公社)新化学技術推進協会、(一社)日本有機資源協会、(社)西日本プラスチック製品工業協会(予定を含む)
目的と具体的な内容
セルロースナノファイバーはすべての植物細胞の基本骨格物質で、木材や稲わらの約半分を占める、幅 10–20 nm の均質なナノファイバーである。軽量かつ高強度(鋼鉄の 5 倍以上)のナノ繊維材料であることなどから、持続型社会の基盤となるグリーンな次世代産業資材として世界中で研究が活発化している。生存圏研究所では、ナノセルロース(セルロースナノファイバー、セルロースナノウィスカーの総称)材料において世界をリードする共同研究拠点を構築することを目的に、2010(平成22)年度に生存圏フラッグシップ共同研究 “バイオナノマテリアル共同研究” を立ち上げた。本研究集会では、フラッグシップ共同研究活動の一環として、産官学の様々な分野からナノセルロースに関する研究者を講師として招き、「ナノセルロースの化学変性戦略」、「プリンテッド・エレクトロニクスへのナノセルロース利用」、「高強度ナノファイバーゲル」、「セルロースナノファイバー技術を利用したソフトクリームの開発」、「ナノセルロースのガスバリアフィルムへの応用」等について発表するとともに、京都大学生存圏研究所が中心となって(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託を受け実施した研究プロジェクト:セルロースナノファイバー強化による自動車用高機能化グリーン部材の研究開発の成果について発表した。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
持続型資源に基づく大型産業資材として、ナノセルロース材料の製造や利用に興味を持つ、産官学の幅広い分野からの参加者があった。特に、産業界からの参加者が約 8 割を占め、分野も製紙産業、化学産業、繊維産業、住宅資材産業、食品産業、成形加工業、エレクトロニクスデバイス関連、商社など多岐にわたっていた。
2004(平成16)年から毎年開催してきたセルロースナノ材料に関するシンポジウムであるが、2004(平成16)年 140 名、2005(平成17)年 120 名、2006(平成18)年 240 名、2007(平成19)年 190 名、2008(平成20)年 165 名、2009(平成21)年 336 名、2010(平成22)年 265 名、2012(平成23 )年 484 名、そして今回の 458 名と参加者は確実に増加しており、本生存圏シンポジウムが、生存圏フラッグシップ共同研究として進めているバイオナノマテリアル関連のコミュニティ形成に大きく貢献していることがわかる。
プログラム
13:00–13:05 | 開会挨拶 |
13:05–13:45 | 基調講演
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13:45–15:35 | 第1部 研究成果発表 (1)
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15:35–15:50 | 休憩 |
15:50–17:50 | 第2部 研究成果発表 (2) 本セッションの研究開発は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から「グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発」事業の一環として委託を受け実施いたしました。
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17:50–18:00 | 閉会挨拶 |
ちらし PDF ファイル (654 278 バイト) ちらし制作: 香月亜美 (京都大学生存圏研究所) |