第203回生存圏シンポジウム
第2回熱帯人工林フラッグシッププロジェクトシンポジウム
熱帯地域における持続的バイオマス生産に向けて
開催日時 | 2012/03/21(水曜日) 13:00–17:00 |
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開催場所 | 京都大学化学研究所共同研究棟大セミナー室 |
主催者 | 京都大学生存圏研究所 |
申請代表者 | 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所森林代謝機能化学分野) |
関連ミッション |
ミッション 1 (環境計測・地球再生) ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用) ミッション 4 (循環型資源・材料開発) |
関連分野 | バイオテクノロジー、農学、生物学。 |
場所: 京都大学化学研究所共同研究棟大セミナー室
目的と具体的な内容
熱帯バイオマスの持続的生産利用方法の確立は、きわめて大きな課題であり、その課題解決に向けて、様々な技術革新が必須である。例えば、アジアの熱帯森林は減少を続けており、熱帯天然林の更なる伐採を伴わない木質バイオマスの増産に向けた技術革新が必須となっている。すなわち、食糧生産との競合を避け、比較的劣等な条件の土地を使いつつ、単位面積当たりの高成長性を達成することが求められる。加えて、貴重な芳香族資源であるリグニンからの太陽電池素材や芳香族系機能性ポリマーの開発など、高付加価値工業原材料生産やエネルギー生産が求められている。これらの技術革新を達成するためには、植物分子育種技術の導入が不可欠である。加えて、これらの研究開発においては、農・工・理等の理科系諸分野と地域研究等の文科系諸分野における、それぞれの基礎・応用研究領域における個々の研究の深化・技術革新と、領域の垣根を越えた有機的かつ合理的な研究の連携推進が求められる。
本講演では、熱帯バイオマスの生産に関する諸課題について、関連分野の講師をお招きして、木質のみならず熱帯バイオマス全般の持続的生産利用に関する現状と将来展望について考察した。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
熱帯バイオマスの持続的生産利用は、生存圏科学において重要な位置を占めており、熱帯バイオマス全般の持続的生産利用に関する現状と将来展望について考察した本シンポジウムの貢献は大きい。
プログラム
13:00–13:15 | 開会挨拶 |
13:15–14:00 | 熱帯におけるサトウキビ由来のバイオ燃料の持続的生産と利用 川満芳信・上野正実 (琉球大学農学部) |
14:00–14:45 | 国連MDGと気候変動に対応した遺伝資源の開拓と利用 渡邉和男 (筑波大学遺伝子実験センター,国連大学高等研究所) |
14:45–15:00 | 休憩 |
15:00–15:45 | 熱帯地域における持続的バイオマス生産に向けて —窒素と土壌からの律速— 間藤徹 (京都大学大学院農学研究科) |
15:45–16:30 | アジア・アフリカの海外パートナーと連携したバイオ・ディーゼル植物ヤトロファの研究開発 明石欣也 (奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科) |
16:30–16:55 | 熱帯産業林の持続的生産利用にむけて 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所) |
16:55 | 閉会挨拶 |
ポスター PDF ファイル (855 373 バイト) ポスター制作: 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所) |