第198回生存圏シンポジウム
生存圏科学の新領域開拓 —ロングライフイノベーション共同研究—
開催日時 | 2012/03/02(金曜日) 11:30–13:39 |
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開催場所 | 京都大学宇治キャンパス 総合研究実験棟4階 遠隔会議室 HW401 |
主催者 | 京都大学生存圏研究所 |
申請代表者 | 渡辺隆司 (京都大学生存圏研究所) |
関連ミッション |
ミッション 1 (環境計測・地球再生) ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用) ミッション 3 (宇宙環境・利用) ミッション 4 (循環型資源・材料開発) |
関連分野 | 生存圏研究所全分野。 |
場所: 京都大学宇治キャンパス 総合研究実験棟4階 遠隔会議室 HW401
目的と具体的な内容
人を取り巻く生存圏の特性変化が人の健康に与える影響を科学的に解明し、同時に安心で安全な暮らしを支える超長寿命木質環境を創成することにより、生存圏科学における新領域を開拓する共同研究プロジェクトを生存圏研究所では、以下の 5 つのサブテーマに関して開始した。
- バイオマスの生理活性: バイオマスを人為的に構造変換することによって生理活性物質や生体防御物質を生産する研究を行うとともに、森林圏生物から生理活性物質を探索する。
- 木質住環境と健康: 木材の空気汚染物質浄化機能と VOC (揮発性有機化合物)の放出を解析するとともに、これらが室内空気質環境下のヒトの生理・心理的応答について検証する。
- 電磁場の生体影響: 生活環境における電磁場の種類と曝露される頻度が増加していることに呼応し、電磁波の生体への影響を細胞レベル、遺伝子レベルで解析する。
- 大気質と安心・安全: 人の健康に直接、間接的に影響を及ぼしうる大気質の変動を、現場およびグローバルな観測、室内実験を組み合わせて、総合的に解析する。
- 千年居住圏: 人の居住環境やそれを構成する木質材料、住空間を、超寿命、安心なものとする科学を構築する。
本シンポジウムは、この新領域開拓共同研究の研究成果報告と今後の研究指針を得る場、関連コミュニティーの拡大を図る場として、企画開催した。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
本シンポジウムの内容は以下の通りであり、生存圏と人の健康の科学的解明や千年居住圏の構築に関する新領域開拓共同研究の活動指針が明確化するとともに、関連コミュニティーの拡大、生存圏研究所の活動内容の社会への発信となる。
- バイオマスの生理活性: バイオマスを人為的に構造変換することによって生理活性物質や生体防御物質を生産する研究を行うとともに、森林圏生物から生理活性物質を探索する。
- 木質住環境と健康: 木材の空気汚染物質浄化機能と VOC (揮発性有機化合物)の放出を解析するとともに、これらが室内空気質環境下のヒトの生理・心理的応答について検証する。
- 電磁場の生体影響: 生活環境における電磁場の種類と曝露される頻度が増加していることに呼応し、電磁波の生体への影響を細胞レベル、遺伝子レベルで解析する。
- 大気質と安心・安全: 人の健康に直接、間接的に影響を及ぼしうる大気質の変動を、現場およびグローバルな観測、室内実験を組み合わせて、総合的に解析する。
- 千年居住圏: 人の居住環境やそれを構成する木質材料、住空間を、超寿命、安心なものとする科学を構築する。
プログラム
11:30–11:34 | 概要説明 渡辺隆司 (京都大学生存圏研究所) |
11:34–11:47 | バイオマス由来の生体防御物質: 木竹酢液のウイルス不活化物質の探索 山元誠司 (京都大学生存圏研究所・ミッション専攻研究員) |
11:47–12:00 | 木質住環境と健康: 木材の空気浄化機能の解明と木質住環境のヒトへの視覚・生理・心理効果 川井秀一 (京都大学生存圏研究所) |
13:00–13:13 | 電磁場の生体影響: 電波の神経細胞成長・分化への影響ならびに電波の発がん性評価 宮越順二 (京都大学生存圏研究所) |
13:13–13:26 | 大気質と安心・安全: 人間生活圏を取り巻く大気の微量物質の動態把握 矢吹正教 (京都大学生存圏研究所) |
13:26–13:39 | 千年居住圏の基盤と維持: 千年居住圏の基盤と維持 ~SPring–8 による木質文化財調査~ 田鶴寿弥子 (京都大学生存圏研究所) |
ポスター PDF ファイル (795 908 バイト) ポスター制作: 今井友也 (京都大学生存圏研究所) |