第197回生存圏シンポジウム
生存圏ミッションシンポジウム
開催日時 | 2012/03/01(木) 10:00–19:30 - 2012/03/02(金) 9:30–11:25 |
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開催場所 | 京都大学宇治おうばくプラザ きはだホール(3月1日) 京都大学宇治キャンパス 総合研究実験棟4階 遠隔会議室 HW401(3月2日) |
主催者 | 京都大学生存圏研究所 |
申請代表者 | 矢野浩之、大村善治 (京都大学生存圏研究所) |
関連ミッション |
ミッション 1 (環境計測・地球再生) ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用) ミッション 3 (宇宙環境・利用) ミッション 4 (循環型資源・材料開発) |
関連分野 | 生存圏科学全般。 |
場所: 京都大学宇治おうばくプラザ きはだホール(3月1日)
京都大学宇治キャンパス 総合研究実験棟4階 遠隔会議室 HW401(3月2日)
目的と具体的な内容
京都大学生存圏研究所は、2005(平成17)年度から大学附置全国共同利用研究所として本格的活動を開始し、2010(平成22)年度からは「生存圏科学の共同利用・共同研究拠点」として活動している。生存圏の正しい理解と問題解決のために、環境計測・地球再生、太陽エネルギー変換・利用、宇宙環境・利用、循環型資源・材料開発をミッションとし、設立当初から、(1) 大型設備・施設共用、(2) データベース利用および (3) 共同プロジェクト推進の三位一体の活動を目指してきた。その中で、所内の「開放型研究推進部」ならびに「生存圏学際萌芽研究センター」が共同利用と共同研究を分担しつつ、相互に刺激しあって生存圏科学を推進している。本シンポジウムは、この様な生存圏学際萌芽研究センター、開放型研究推進部、さらには生存圏研究所ミッション推進委員会の 2011(平成23)年度の活動について報告し議論することを目的として開催した。生存圏研究所運営委員会とリンクして開催することにより、生存研の共同利用・共同研究活動を評価し、今後の活動指針を議論する基礎情報を与えた。シンポジウムの具体的内容は、ミッション活動の紹介、ミッション専攻研究員の成果報告、生存圏科学萌芽研究の成果報告、生存圏ミッション研究の成果報告、開放型研究推進部共同利用専門委員会の活動紹介、総合討論、等である。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
シンポジウムを通じて、共同研究者や一般参加者に開放型研究推進部ならびに生存圏学際萌芽研究センターが推進する共同利用および共同研究の最新成果を広く公開することにより、生存圏科学の関連コミュニティーの拡大と社会還元に貢献した。
プログラム
3月1日(木) 京都大学宇治おうばくプラザ きはだホール
10:00–10:10 | 挨拶 津田敏隆 (京都大学生存圏研究所所長) |
生存圏研究所ミッション活動紹介 | |
ミッション1: 環境計測・地球再生 | |
10:10–10:25 | 健全な森林圏のすすめ —マツ林の場合— 黒田宏之 (京都大学生存圏研究所) |
10:25–10:40 | 高精度衛星測位データを用いた気象予測システムの構築 佐藤一敏 (京都大学学際融合教育研究推進センター) |
ミッション2: 太陽エネルギー変換・利用 | |
10:40–10:55 | パネル構造型宇宙太陽発電所のためのパネル位置推定を用いたビーム形成技術の研究 石川峻樹 (京都大学工学研究科修士課程2年) 篠原真毅 (京都大学生存圏研究所) |
10:55–11:10 | マイクロ波と高速発酵細菌を用いたバイオエタノール生産 黑﨑陽介 (京都大学生存圏研究所) |
ミッション3: 宇宙環境・利用 | |
11:10–11:25 | 宇宙天気シミュレータの開発 海老原祐輔 (京都大学生存圏研究所) |
11:25–11:40 | 粒子シュミレーションによる磁気セイル宇宙機の推力特性に関する研究 芦田康将 (京都大学工学研究科修士課程2年) |
ミッション4: 循環型資源・材料開発 | |
11:40–11:55 | 自然素材活用型住宅における耐力要素の改良と動的・静的構造特性の比較検証 片岡靖夫 (中部大学工学部) 脇田健裕 (中部大学工学部) |
11:55–12:10 | クエン酸接着における実用化への課題 梅村研二 (京都大学生存圏研究所) |
開放型研究推進部 活動報告 | |
13:10–13:20 | 先端電波科学計算機実験装置(A–KDK) 活動報告 大村善治 (京都大学生存圏研究所) |
13:20–13:35 | 地球内部磁気圏における電磁イオンサイクロトロントリガード放射のシミュレーション 小路真史 (京都大学工学研究科博士課程3年) |
13:35–13:45 | MUレーダー 活動報告 山本衛 (京都大学生存圏研究所) |
13:45–14:00 | 航空機とMUレーダーによる鉛直風速の同時観測:エアロゾルによる雲物理への影響の理解へ向けて 小池真 (東京大学大学院理学系研究科) 佐藤薫 (東京大学大学院理学系研究科) 山本衛 (京都大学生存圏研究所) 古本淳一 (京都大学生存圏研究所) |
14:00–14:10 | マイクロ波エネルギー伝送実験装置(METLAB/SPSLAB) 活動報告 篠原真毅 (京都大学生存圏研究所) |
14:10–14:25 | 地上衛星共用電話システム用反射鏡付き小規模受信DBF装置の基礎実験 織笠光明 (独立行政法人情報通信研究機構) 藤野義之 (独立行政法人情報通信研究機構) 佐藤正樹 (独立行政法人情報通信研究機構) 浜本直和 (独立行政法人情報通信研究機構) 辻宏之 (独立行政法人情報通信研究機構) |
14:25–14:35 | 赤道大気レーダー(EAR) 活動報告 橋口浩之 (京都大学生存圏研究所) |
14:35–14:50 | 赤道大気レーダー観測に基づいた西スマトラ山岳地域の降水活動の研究 柴垣佳明 (大阪電気通信大学) |
15:05–15:15 | 木質材料実験棟 活動報告 森拓郎 (京都大学生存圏研究所) |
15:15–15:30 | 木質熱処理物のイオン交換性およびその金属錯体の微細構造 本間千晶 (北海道立総合研究機構森林研究本部) |
15:30–15:40 | 居住圏劣化生物飼育棟(DOL)および生活・森林圏シミュレーションフィールド(LSF) 活動報告 吉村剛 (京都大学生存圏研究所) |
15:40–15:55 | 「餌-シロアリ-腸内微生物叢」系を活用したアメリカカンザイシロアリの腸内微生物群集構造の解析とその利用 青柳秀紀 (筑波大学大学院生命環境科学研究科) |
15:55–16:05 | 持続可能生存圏開拓診断/森林バイオマス評価分析システム(DASH/FBAS) 活動報告 矢﨑一史 (京都大学生存圏研究所) |
16:05–16:20 | 揮発性物質が媒介する生物間情報ネットワークの解明 有村源一郎 (京都大学大学院理学研究科) |
16:20–16:30 | 先進素材開発解析システム(ADAM) 活動報告 渡辺隆司 (京都大学生存圏研究所) |
16:30–16:45 | 無機用電界放出形電子顕微鏡による先進素材の組織・構造解析 畑俊充 (京都大学生存圏研究所) |
16:45–16:55 | 生存圏データベース 活動報告 塩谷雅人 (京都大学生存圏研究所) |
16:55–17:10 | 経年に伴う木材の色変化 —古材を用いた検討 松尾美幸 (京都大学農学研究科博士課程3年) |
17:30–19:30 | 生存圏学際萌芽研究センター 共同研究ポスター発表 (宇治おうばくプラザ2階ハイブリッドスペース) 生存圏科学萌芽研究13件,生存圏ミッション研究22件,ミッション専攻研究員5件 生存圏科学萌芽研究 紹介
生存圏ミッション研究 紹介
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3月2日(金) 京都大学宇治キャンパス総合研究実験棟4階遠隔会議室HW401
生存圏学際萌芽研究センター ミッション専攻研究員 成果報告 | |
09:35–09:50 | マイクロ波による低炭素化社会構築への開発研究 樫村京一郎 |
09:50–10:05 | 人の心理・生理応答による木質内装材の健康維持・増進作用評価システムの開発.視覚と嗅覚を指標として. 木村彰孝 |
10:05–10:20 | A study on the variation of the tropical tropopause by using high precision satellite data Sanjay Kumar MEHTA |
10:20–10:35 | 高精細大気圏・電離圏統合モデルによる電離圏擾乱現象の解明 横山竜宏 |
生存圏フラッグシップ共同研究 成果報告 | |
10:40–10:55 | バイオマス・物質変換のためのマイクロ波高度利用共同研究 篠原真毅 (京都大学生存圏研究所) |
10:55–11:10 | 熱帯産業林の持続的生産利用に関する多角総合的共同研究 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所) |
11:10–11:25 | バイオナノマテリアル共同研究 矢野浩之 (京都大学生存圏研究所) |
ポスター PDF ファイル (795 908 バイト) ポスター制作: 今井友也 (京都大学生存圏研究所) |