第168回生存圏シンポジウム
平成22年度電波科学計算機実験シンポジウム(KDKシンポジウム)
開催日時 | 2011/03/07(月) 13:30–17:15 - 2011/03/08(火) 10:00–12:00 |
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開催場所 | 京都大学宇治おうばくプラザ 7日:セミナー室1、2(1F) 8日:ハイブリッドスペース(2F) |
主催者 | 大村善治 (京都大学生存圏研究所) |
申請代表者 | 大村善治 (京都大学生存圏研究所生存科学計算機実験分野) |
関連ミッション |
ミッション 1 (環境計測・地球再生) ミッション 3 (宇宙環境・利用) |
関連分野 | 生存科学計算機実験分野、生存圏電波応用分野、宇宙圏電波科学分野 |
目的と具体的な内容
数値シミュレーションは、様々な研究分野において非常に重要な研究手法の一つである。本シンポジウムは、個々の研究課題成果の発表だけでなく、生存圏科学の発展において数値シミュレーションがどのような役割を果たすことができるか、また、生存圏科学の中のどのような分野において数値シミュレーションが求められているかを模索、議論する機会を提供する。これは、生存圏科学の推進という観点からも重要である。
KDK 全国共同利用は宇宙圏・大気圏の電波科学および生存圏科学に関連した大規模計算機実験研究を主体とし、ミッション 1 および 3 が関連している。専門委員会で公募・採択された研究課題の成果発表の場であり、その他の計算機実験研究の講演も広く受け付けた。
生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献
KDK によって得られた様々な分野における最新の知見をはじめ、KDK の能力を最大限に活かすための効率の良い計算手法など最新の計算機シミュレーション技術に関する情報を共有することができた。また、本研究集会を開催することによって宇宙圏・大気圏の電波科学および生存圏科学における計算機実験分野を先導し、関連コミュニティの形成に資するとともに、共同研究拠点としての責務を果たすことができた。
プログラム
3月7日
13:30–13:35 | はじめに [座長: 海老原] |
13:35–13:55 | Dynamics of particle entries within the cusp 蔡東生 (筑波大学システム情報工学研究科) |
13:55–14:15 | スクラムジェット駆動実用規模MHD発電機の3次元動作解析 石川本雄 (筑波大学システム情報工学研究科) |
14:15–14:35 | 高速磁気再結合過程の三次元不安定性と地球磁気圏への応用 清水徹 (愛媛大学宇宙進化研究センター) |
14:35–14:55 | シヤ磁場環境におけるプラズモイドの三次元磁気流体計算 近藤光志 (愛媛大学宇宙進化研究センター) |
休憩 | |
15:05–15:25 | 低マッハ数衝撃波における相対論的衝撃波ドリフト加速 松清修一 (九州大学総合理工学研究院) |
15:25–15:45 | イオンビーム起源の運動論的アルフェン波と大振幅アルフェン波の急激な減衰について 成行泰裕 (高知工業高等専門学校) |
15:45–16:05 | ハイブリッド法を用いたミニ磁気圏シミュレーション 中村雅夫 (大阪府立大学) |
休憩 | |
16:15–16:35 | AMR-PICコードの高効率並列計算手法 藤本桂三 (理化学研究所) |
16:35–16:55 | 地球磁気圏におけるEMICトリガード放射の研究 小路真史 (京都大学) |
16:55–17:15 | STE研新スーパーコンピュータシステムの紹介と初期性能評価 梅田隆行 (名古屋大学太陽地球環境研究所) |
3月8日
- 太陽におけるジェット現象のモデリング
西田圭佑 - 磁気セイルにおける小型磁気圏-太陽風相互作用
森高外征雄 - 数値シミュレーションを用いた磁気プラズマセイルの推力評価
梶村好宏 - 粒子シミュレーションによる磁気セイルの推力検討
芦田康将 - 動的領域分割を用いたプラズマ電磁粒子コードのプロセス並列手法の開発
八木耀平 - 宇宙プラズマ環境における電界アンテナ特性に関する計算機実験
三宅洋平 - VLFトリガード放射の生成に関する計算機実験
疋島充 - コーラス放射生成過程のシミュレーション結果を用いたWPIA解析手法の検討
北原理弘 - 電波伝搬周波数依存性を利用したEs層の空間構造推定に関するFDTDシミュレーション
三宅壮聡 - グローバルな電子密度モデルを用いたGPSの電離層遅延補正法の改良
清水隆浩 - 熱帯上部対流圏における広域雲分布
西憲敬 - 木-補木ゲージに基づく有限要素磁界解析のための並列折畳み前処理
美舩健