開催日時	2006/03/28(火曜日) 10:00–18:10
開催場所	京都大学生存圏研究所　木質ホール3階
申請代表者	松本淳 （東京大学理学系研究科）
所内担当者	塩谷雅人 （京都大学生存圏研究所大気環境情報分野）
関連ミッション	ミッション 1 （環境計測・地球再生）
関連分野	気象学、気候学、防災科学、疫学、農学。

共催者： 松本淳 （東京大学理学系研究科）・林泰一 （京都大学防災研究所）
備考： 第8回プロジェクト共同利用研究集会 （公募型）

目的・内容

アジアに住む人びとの生活と深く結びついたアジアモンスーンという現象について、その実態とメカニズム、全球的な気候変動にともなう変化と、その人間社会への多面的な影響に関する以下の 3 点における研究者間の交流をすすめることをめざした。

1. 研究対象地域間の交流と全球的視点からの議論
2. 個々の積雲対流から気候変動まで時空間スケールの総合的理解
3. 大気・水文科学から生活科学まで分野を超えた議論

 

具体的には、アジアモンスーンの動態に関する気象学的・気候学的・水文学的研究から、その災害や健康・自然環境に対する影響に関する研究交流をした。

プログラム

発表15分（発表12分、質疑3分）

9:30	受付開始
10:00	開会あいさつ （松本淳）
10:05–10:35	セッション I　（座長： 増田） 久保田拓志 （大阪府大・工）、重尚一、岡本謙一、CREST 岡本チーム マイクロ波放射計による全球高分解能降水マップ（GSMaP） 重尚一 （大阪府大・工）、高薮縁、Wei-Kuo Tao、Chung-Lin Shie TRMM PR データからの潜熱加熱プロファイルの推定
	Coffee break
10:55–11:55	セッション II　（座長： 重） Rosbintarti Kartika Lestari (Tohoku University), Toshiki Iwasaki and Yuichiro Umekawa Mechanism in the interaction between the Indian monsoon and the SCS monsoon 一柳錦平 （JAMSTEC 観測センター） バンコクの降水同位体変動と ENSO 寺尾徹 （大阪学院大・情報） インド洋・太平洋の東西 SST コントラストとアジアの夏季モンスーン降水 川村隆一 （富山大・理） 陸面－大気－海洋相互作用からみた夏季アジアモンスーン循環
	Lunch
13:05–14:35	セッション III　（座長： 一柳） 市川裕樹 （名古屋大学大学院環境学研究科） TRMM 衛星データによるボルネオ島および周辺海域における降水日変化の時空間特性 石崎紀子 （筑波大学） アジアモンスーンにおけるインドシナ半島の役割 井上知栄 （東大・理） インドシナ半島における降水量の経年変動 木口雅司 （京大・理） タイにおける日変化の季節的な違いについて 筆保弘徳 （防災科技研） 南アジアに被害をもたらす西進擾乱の研究 井上智亜 （筑波大学） ベンガル湾における降水の季節進行
	Coffee break
14:55–15:55	セッション IV　（座長： 木口） 村田文絵 （地球環境研） ダッカの高層観測からみたチェラプンジの豪雨の要因 山根悠介 （京大・理） インド亜大陸におけるシビアストームの環境パラメータの気候学的特徴について 渡邊明 （福島大・理工） ネパールの降水特性 杉本志織 （東北大・理） チベット高原上における総観規模擾乱通過時の水蒸気輸送に関する数値解析
16:05–17:35	セッション V　（座長： 村田） 久保田尚之 （JAMSTEC観測センター） 熱帯西部太平洋域における長期地上データの収集と降水量変動 塩谷雅人 （京大生存研） 成層圏－対流圏交換の観点から見るアジアモンスーン 江口菜穂 （国立環境研） 夏季アジアモンスーンにともなう対流圏界面付近の水蒸気変動について 松浦知徳 （防災科学技術研究所） 東アジア域の大気・陸域・海洋水循環変動に伴う災害予測 林泰一 （京大防災研）、寺尾徹、我妻ゆき子、山田道夫、手嶋あかり 南アジアの気象，気候と伝染病の発生流行について 松本淳 （東大・理）、浅田晴久 ガンジス・ブラマプトラ流域における気候変動の稲作への影響
17:45–18:10	総合討論 閉会あいさつ （林泰一）
18:30 から	懇親会