第34回生存圏シンポジウム 赤道大気レーダー共同利用研究発表会
開催日時 | 2006/01/23(月曜日) 11:00–17:00、2006/03/22(水) 9:30–17:30 |
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開催場所 | 京都大学生存圏研究所 遠隔講義室 (HS109) |
所内担当者 | 山本衛 (京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野) |
関連ミッション |
ミッション 1 (環境計測・地球再生) |
目的・内容
赤道大気レーダー (Equatorial Atmosphere Radar; EAR) は、平成 12 年度末に完成した大型大気観測用レーダーであり、インドネシア共和国西スマトラ州の赤道直下に位置している。同種の MU レーダーと比べても最大送信出力が 1/10 である以外はほぼ同等の性能を持っている。運営は、インドネシア航空宇宙庁 (LAPAN) との協力関係のもとに進められている。EAR は、本年度後期から全国・国際共同利用を開始した。初めての公募に対しては、「赤道大気観測所共同利用」に 21 件、「データベース共同利用」に 1 件(国内から 18 件、インドネシアから 4 件)の応募があり、採択の上実施中である。本シンポジウムは、共同研究課題の進捗状況と成果の発表を目的として企画された。ただし今年度に関しては、EAR を中心として実施中である科研費(特定領域研究)「赤道大気上下結合」(平成 13~18 年度)に関連する公募型のプロジェクト共同利用研究集会が 2 回実施されたため、本シンポジウムとの共催とさせていただき、それぞれ本シンポジウムの第一部(1月23日)、第二部(3月22日)とした。
プログラム
第一部 2006(平成18)年1月23日
- 横山竜宏 (名大・STEL)
赤道大気レーダーによるプラズマバブルの成長速度の研究 - 西岡未知 (京大・理)
GPS データを用いたプラズマバブルの経度依存性・地域特性 - 小川忠彦 (名大・STEL)
プラズマバブル発生と下層からの大気波動との関係 - 丸山隆 (NICT)
SEALION の現状と初期結果、HWM93 との比較 - 塩川和夫 (名大・STEL)
大気光イメージャーによる大気重力波観測を通した、赤道域における下層大気・中間圏と熱圏との結合過程について - 阿保真 (首都大)
赤道中間圏界面領域における sporadic Na/Fe 層のライダー観測 - 大塚雄一 (名大・STEL)
30 MHz レーダーによる低緯度 E 領域 FAI の観測(初期結果)
第二部 2006(平成18)年3月22日
- 下舞豊志 (島根大)
電離圏シンチレーション指数変動と TRMM 3B42 降雨量データ比較の試み - 大塚雄一 (名大・STEL)
電離圏プラズマバブルと下層・中層大気との関係 - 堀之内武 (京大・RISH)
CPEA-I キャンペーン時の積雲対流と重力波のシミュレーション - 長澤親生 (首都大)
ライダーによる赤道域成層圏のエアロゾル層と温度の観測 - 阿保真 (首都大)
ライダー観測によるコトタバンにおける雲発生頻度 climatology - 阿保真 (首都大)
CPEA-II 期間中の水蒸気ラマンライダーとゾンデデータの比較 - 津田敏隆 (京大・RISH)
Quick look of CPEA-II radiosonde results - 中村卓司 (京大・RISH)
CPEA-II 期間の 1 日周期振動 - 村田文絵 (地球研)
CPEA-II 期間中の乾燥貫入の状況について - 橋口典子 (京大・RISH)
CPEA-II 期間中におけるインドネシア GTS ゾンデデータについて - 児玉安正 (弘前大)
Convective activity over the Indonesian maritime continent during CPEA-I as evaluated by lightning activity and Q1 and Q2 profiles - 柴垣佳明 (大阪電通大)
CPEA-I キャンペーン期間にインドネシア海洋大陸で観測されたスーパークラウドクラスタの evolution とそれに関連した風速場 - 川島正行 (北大・低温研)
XDR で観測された CPEA-I 期間中の対流活動について - 山本真之 (京大・RISH)
赤道大気レーダーによる鉛直流観測: これまでの観測結果とこれからの課題 - 西憲敬 (京大・理)
EAR を用いた対流圏中上部対流圏における鉛直流詳細構造の解析 - 佐藤亨 (京大・情報)
対流圏マルチスタティック観測の概要と解析の現状
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ポスター PDF ファイル (4 452 298 バイト) ポスター制作: 山本衛 (京都大学生存圏研究所) |