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CPEA国際観測キャンペーン


本研究では、当初3年間の機器開発フェーズ中に、Xバンド降雨レーダー、 Xバンド気象ドップラーレーダー、EAR/RASS観測用音波発射装置、流星レーダー、全天大気光カメラ、 高感度分光フォトメーター、GPSシンチレーション受信機、小型ミーライダー、並びに水蒸気ラジオメータ、 マイクロレインレーダー、その他の地上気象観測装置などをEARサイトに設置してきた。 またMFレーダーをポンティアナ(カリマンタン島西部)とパムンプク(ジャワ島南部)に 設置・整備してインドネシア・リージョナル観測ネットワークを完成した。 更にインドネシア・マレーシア・シンガポールの計7ヶ所にラジオゾンデ打ち上げ拠点を整備してきた。 本研究では、これらの観測装置・拠点を一度に稼動して実施する「CPEA国際観測キャンペーン」を 2回にわたって実施することとしている。


観測時期


第一次国際観測キャンペーン(CPEA-I)


  • 期間: 2004年3月8日〜5月9日
  • 目的: 観測期間の前半(3月8日から4月4日まで)は、主として超高層大気・電離圏に現れる低緯度電離圏イレギュラリティと背景大気の関連を中心とする観測を実施した。一方、後半(4月10日から5月9日)の期間には、赤道域の対流圏に特有の雲団の運動と赤道大気波動の関連に主眼を置いた観測を実施した。後半の期間には、インドネシア・マレーシア・シンガポールにまたがる7地点からのラジオゾンデ観測(時間分解能6〜12時間)を実施した。

第二次国際観測キャンペーン(CPEA-II)


  • 期間: 2005年11月24日〜12月23日
  • 目的: スマトラ島周辺の雨季にあたる1ヶ月間にわたり、赤道域大気波動、雲団、降水機構のを高い時間・空間分解能で捉えることを目的とした観測を実施中である。EARサイトから最大で1時間毎(通常は6時間毎)のラジオゾンデ打上げを行う他、EARバイスタティック受信装置を用いた大気風速の3次元空間分布の観測、レイリー・ミーライダーによる大気温度や巻雲の観測が実施される。


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