研究内容

光照射によるLeDI-2遺伝子発現の負の制御

 ムラサキ培養細胞をシコニン生産培地(M9)に移植し、最初7日間暗黒下で培養すると、細胞はシコニン生産を始める。8日目に光照射下にフラスコを移すと、シコニン生産が速やかに停止する。その経時変化を追って、LeDI-2遺伝子の発現をノーザンブロットで追跡したもの。光照射1日で、LeDI-2の発現はほぼ完全に遮断される。最初7日目までにできたシコニンは、その後ゆっくりと分解していき、黒紫色に変色する。なお、光によるLeDI-2発現の抑制は可逆的で、一度光照射下に置いたフラスコを再度暗黒下に戻すと、シコニン生産は回復し、それに伴ってLeDI-2の発現も再び上昇してくる。

(K. Yazaki, et al., Plant Physiol., 125, 1831-1841 (2001) 参照)