研究内容

ムラサキ根の横断切片

 ムラサキ培養細胞をタンク培養して工業生産したシコニンは、きれいな赤色をしていることと、脂溶性である性質を利用して、化粧品、特に口紅に配合された。元々、シコニンは傷や火傷などの外用薬として皮膚に塗ることで利用されていたことから、化粧品に利用するとのアイデアは優れていたといえる。これが、植物培養細胞による二次代謝産物の工業応用化としては、世界で最初の例となった。なおこれらバイオ化粧品は、カネボウ化粧品から日本国内で販売され、一世を風靡した