研究内容

生薬の紫根

  ムラサキの根を乾燥したもので、正しくは硬紫根とよぶ。多量のシコニン誘導体のために赤黒くみえる。消炎、抗菌、肉芽形成、解毒作用があり、火傷、外傷、痔疾、凍傷、湿疹等に外用する。華岡青洲の考案による外用薬「紫雲膏」や、漢方の紫根牡蛎湯に処方される。(写真提供:天藤製薬株式会社) この他、類似生薬に軟紫根があるが、こちらは同じムラサキ科でも、Macrotomia euchroma や Onosma paniculatum 等を起源植物とする。