研究室について

 我々の生活は、植物の作る有用物質に支えられています。単に衣食住のみならず、生活の楽しみや健康を維持し、文化活動を支えるのも植物の作る化合物です。例えば、食品や化粧品に使われる色素、様々な側面で活躍する天然香料、嗜好品やスパイスで特徴的な味香り、健康維持に役立つ機能性成分など、多くの植物成分が生活の彩りとして使われています。洋の東西に関わらず、二次代謝産物に代表されるこうした植物成分は、我々の「生活の質」QOL (quality of life) にとって欠くべからざるものになっています。
 こうした植物有用物質の身近な例を挙げると、コーヒーやお茶のカフェイン、ビールの苦み成分、しなやかな皮革製造に欠かせないタンニン類、野球のロジンバッグや弦楽器の弓に必要な松ヤニ、ハーブやお菓子類に使われるテルペンやフェニルプロパンなど天然の香料、観賞用植物の花の色、藍染や和服の染色に使われるアカネ、ムラサキなどの天然色素、抗酸化物質の植物ポリフェノール類、その他臨床現場で使われるタキソールやビンクリスチンなど天然の抗ガン剤などがすぐ思いつきます。中には、あまりに当たり前になり過ぎて、植物の成分である、という認識もないまま利用しているものも少なくないと思います。しかしながら、これらの成分がど、植物のどの細胞で、またその中のどこで、どのような過程で植物の中で作られているのか、案外知られていないことの方が多いです。さらに、どのようにしてそれらの成分が植物の組織に蓄積できるのかに至っては、ほとんどそのメカニズムについて明らかになっていません。

 我々の研究室は、植物の好きな人が集まり、「身近な植物のなぜ」を有用物質の側面から生化学的、分子生物学的に明らかにしようと研究を行っています。使う植物は様々、扱う成分も実に様々です。こういった植物と人間との関わりを多面的にとらえ、それを科学的に解明し、理解し、さらに高度に利用しようというのが我々の大きな研究テーマです。 我々のもう一つの特徴として、こうした化合物の動態を植物側から見た研究があります。自然界で生育する植物は、外部環境と相互作用をしています。その中でも、植物の根の周りにいる微生物との相互作用は、マメ科植物と根粒菌の共生や菌根菌との共生などのように、植物の生育に重要な働きを担っています。この「植物と微生物の友好関係」を分子レベルで解明し、持続可能な食糧生産に貢献したいと考えています。

研究室で保有する遺伝子組換え植物用温室をはじめ、PDA-HPLC、リアルタイムPCR、蛍光顕微鏡、超遠心機、BAS-5000、遺伝子銃、クリーンベンチ等に加え、研究所が運営する豊富な共同利用機器(FT-ICR-MS、LCMS-IT-TOF、GC-MS等)などが整備された整った研究所ならではの研究環境にあり、十分なスペースを使って植物を育てながら研究を行っています。

10Apr17

メンバー、研究業績、ギャラリーを更新しました。

大学院案内

平成30年度大学院入試説明会を開催します。詳細はこちら。研究室見学は随時受け付けていますのでメールでご連絡ください。

9Dec16

研究内容、ギャラリーを更新しました。

10Nov16

メンバー、研究業績を更新しました。

4Oct16

メンバー、ギャラリーを更新しました。

2Sep16

矢崎教授が日本植物細胞分子生物学会の学術賞を受賞されました。こちらをご覧ください。

13Jul16

研究業績、ギャラリーを更新しました。

24Jun16

ギャラリーを更新しました。

17May16

研究内容、研究業績を更新しました。

8Apr16

メンバー、研究業績、ギャラリーを更新しました。