更新情報

  • 2019.07.09 ホームページを開設しました

  • 2019.09.03 キックオフシンポジウムの概要を追加しました

  • 2019.10.18 スケジュール・ギャラリーを更新しました

  • 挨拶

     サトウキビ産業では、サトウキビ収穫後にフィールドに残る残渣の一部が有効利用されておらず、地域によっては燃やされて環境破壊を起こしている。本研究では、この収穫残滓を、有用な化学品や燃料に変換するプロセスを、日本、タイ、インドネシア、ラオス4ヶ国で共同開発し、東南アジアや日本の地域新産業の創成へ貢献することを目的とする。東南アジアは、植物の生育が早く、バイオマスの利用に立脚した新産業の創成の意義は大きい。日本においても既存のサトウキビ産業が製糖業やアルコール産業のみでなく、多様な高付加価値化学品に変換されるゼロエミッション型新産業に組換えられる意義は大きい。サトウキビの搾汁残滓であるバガスの利用が長年研究されてきたのに対し、サトウキビ収穫残滓からの有用物質生産の研究例は少ない。本研究では、糖からイソブタノール、乳酸、キシリトールを生産する他、リグニンから酵素阻害を軽減する界面活性剤を生産することにより、経済性を備える新たな総合変換利用法を構築する。さらに、プロセス全体の社会LCA解析を行う。本研究は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標7(エネルギー)、9(インフラ、産業化、イノベーション),12(持続可能な消費と生産),13(気候変動),17(実施手段)に貢献する。4カ国のチームによる共同研究を通して、経済性の高いバイオマスの成分分離技術、高機能セルファクトリー、高効率な燃料や化学品への変換プロセスを構築し、地域社会に成果が還元されて持続可能な社会の基盤形成に寄与したい。合わせて、バイオリファイナリーを支える若手の人材育成にも貢献したい。

    プロジェクトリーダー
     渡辺 隆司