新しいイメージャ
2010年1月、名古屋大学高等研究院・米国シエナ大学・国立極地研究所との共同研究として南極点基地に2台目のオーロラ観測装置を設置しました。 EMCCDという従来型のCCDカメラよりも感度の高いカメラを用いているため、これまで撮像することが難しかったオーロラの構造を詳細に捉えることができるものと期待されます。

左側が新設した観測装置。右側が従来の観測装置

南極点基地の主棟(elevated station)の屋上にオーロラ観測用のドームを設置。左側が従来のドーム、右側が新設したドーム。遠方に南極点の記念ポールを取り囲む国旗が見える。
ターゲット
EMCCDカメラの特性を活かし、これまでになく短い時間でオーロラを撮像し、オーロラの要素的構造に迫ります。
- 陽子オーロラを秒のオーダーで撮像し、太陽風から直接的に流入する陽子を詳細に観測
- カスプ域の電子オーロラを100ミリ秒のオーダーで撮像し、カスプに特有の赤いオーロラの要素を観測
- 電子オーロラと陽子オーロラを秒のオーダーで同時に撮像し、オーロラ帯高緯度で特有のオーロラを観測
観測波長
- 481.3 nm (Hβの背景用)
- 486.1 nm (Hβ)
- 670.5 nm (N2+)
- 844.6 nm (O)