平成23年度森林科学公開講座
10月9日(日) 11:00〜12:00
ひとかけらの木材を見分けることができたら
講師
杉山 淳司
生存圏研究所
バイオマス形態情報分野 教授
内容
あの建物、この彫刻は何の木だろう。そう思ったことはないですか?葉や花に特徴があるように、木材の細胞の並びや構成にも特徴があります。それらを光学顕微鏡で観ることで、木の識別を行います。しかし、非破壊検査が原則とされる文化財や、過度に劣化した木製品等では、試料を得ることも作ることも難しく、なかなか手も付けられません。そこで、シンクロトロン放射光を利用した高解像度のCT技術に注目し、新しい手法として検討しています。その能力と応用例を紹介します。