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生存圏フォーラム第53回連載コラム「グローバル人材」

以下の条文は、某私立中学・高校における「帰国生徒の認定条件」からの抜粋(一部改変)になります。

  1. 海外在住期間が5年6ヶ月以上の者。
  2. 海外在住期間が1年6ヶ月以上の者で、帰国後の期間が海外在住期間を越えない者。
    <注> 海外在住期間は、3ヵ月以上連続した、全海外在住期間を加算する。

研究のために米国に3年間滞在していた知人の子供が、この学校に通い始めたと聞いて調べたもので、帰国生徒を中心に受け入れている学校が、子供の国際化についてどのように考えているのかが分かります。つまり、海外の言語・文化に深く馴染むためには、1回当たり3ヵ月以上、最短でも1年6ヵ月の期間が必要、帰国後に海外在住期間と同じ期間が過ぎると、元の日本人の感覚に戻ってしまう、元に戻らないレベルで完全に馴染むためには、5年6ヵ月以上必要、ということです。最近「グローバル人材」という言葉が流行していますが、上記の条件は、グローバル人材になるための必要条件とも言えるでしょうか。ただし、これは習得の速い子供の場合ですので、大人の場合にはさらに2倍程度の期間が必要になるでしょう。 グローバル人材を目指す方には、少なくとも3年間の海外生活をおすすめします。ちなみに、筆者は5年間米国に滞在し、帰国後既に5年以上経っているので、 一時期グローバル化していましたが、現在は非グローバル人材に戻っています。

(生存圏フォーラム会員 京都大学准教授 横山 竜宏)

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