京都大学生存圏研究所
京都大学生存圏研究所

第1回生存圏公開講演会 要旨集



【講師及び演題】

矢崎 一史 
(タイトル未定)


深尾 昌一郎
「大型レーダーで高層大気の謎解きに挑む」

 高度1万mを越える高層の大気はかつて目に見えるものが何もない静寂 の世界と考えられていた.しかしこれに電波を当てるとその姿が鮮やか に映し出される.電波を用いるレーダーが捉えた高層大気は『波』が激 しく渦巻く世界であった.地球温暖化にも深く関わっている.

畑 俊充
「木材から宇宙で使える材料へ」

 木材は再生可能な環境材料である。一方、炭素材料は熱に強く宇宙構造 物に役立っている。木材を炭化することにより生成するダイヤモンド薄 膜や炭化ケイ素ナノロッドなど、宇宙でも利用できる炭素材料をつくる 試みを説明する。

篠原 真毅
「宇宙太陽発電所SPSによる生存圏の拡大」

 宇宙太陽発電所SPSはクリーン基幹エネルギー源でありながら拡大する 人間の活動とその生存圏を維持発展可能な将来の発電所である。本講演 ではSPSで用いる電波による無線電力伝送技術を中心に宇宙圏に関する 最新の研究成果について紹介する。