日時: 2015(平成27)年3月20日 (金) 12:30–17:20
場所: 京都テルサ テルサホール
(京都市南区東九条下殿田町70番地 京都府民総合交流プラザ内)
主催: ナノセルロースフォーラム、京都大学生存圏研究所
後援(予定を含む): 京都市、紙パルプ技術協会、(公社)高分子学会、(公社)日本材料学会、セルロース学会、(一社)日本木材学会
申請代表者: 矢野浩之 (京都大学生存圏研究所生物機能材料分野)
セルロースナノファイバー(ナノセルロース材料)について、詳しくは京都大学生存圏研究所生物機能材料分野の「セルロースナノファイバー」のページをご覧ください。
生物機能材料分野。
セルロースナノファイバー(CNF)は、植物繊維をナノサイズまでほぐした、次世代バイオマス素材である。鋼鉄と比較して 5 分の 1 の軽さで、その 5 倍以上の強度、また、ガラスの 50 分の 1 の低線熱膨張性など優れた力学的特性を有している。政府の『日本再興戦略』改訂 2014 に、CNF 材料の開発推進が明記され、関連の研究開発がますます活発化している。
本シンポジウムでは、ナノセルロースフォーラムとの共同主催で、経済産業省、農林水産省、環境省の後援を得て、生存研を集中研として行っている NEDO プロジェクトの成果、各機関の研究開発状況や経済産業省、農林水産省、環境省で進行中あるいは準備中のプロジェクト事業の最新情報について紹介した。併せて、ポスターおよび試作品展示も行った。
セルロースナノファイバーの製造や利用に関わる最新の技術、事業化に向けた取り組み、政府の関連施策に興味を持つ幅広い分野から 580 名の参加者があった。その内の約 8 割は、製紙産業、化学産業、木材・木質材料産業、繊維産業、エレクトロニクス産業、自動車産業、家電産業、住宅産業、高分子成形加工業、食品産業、等々、産業界からの参加であった。セルロースナノファイバー材料がバイオマス由来の大型産業資材として、様々な分野から注目されていることがわかる。これまで 12 回にわたりセルロースナノファイバーの製造と利用に関する生存圏シンポジウムを開催してきたが、ここ数年は、常時 400 名を越える参加者があり、今回は、それをさらに上回る参加者を得たことで、生存圏フラッグシップ共同研究として進めている、バイオナノマテリアル関連のコミュニティ形成に大きく貢献している。
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[同時開催] ポスター及び試作品展示
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