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第245回生存圏シンポジウム
生存圏データベース(材鑑調査室)全国共同利用研究成果発表会

日時・場所

日時: 2014(平成26)年2月17日 (月) 14:05–16:35
場所: 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者: 京都大学生存圏研究所
申請代表者: 杉山淳司 (京都大学生存圏研究所)
所内担当者: 菅野奈々子 (京都大学生存圏研究所)

関連ミッション

関連分野

文化財保存修復学、生態学、歴史学、植物分類学、木材組織。

目的と具体的な内容

材鑑調査室を利用した全国共同利用研究の成果報告を行うことで、共同研究の活性化と研究者交流を目的とする。

今回は通算 4 度目の成果報告会にあたり、材鑑調査室関連の「物」のデータベースを利用した平成 23、24 年度の共同研究の発表会をとり行う。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

全国共同利用研究の活性化と研究者交流。特に次の研究領域の進展が期待される。
1) 中国産木材 1500 種の解剖学的記載とその電子データベース化
2) 国内外の歴史的木造建築物、文化的木製品、出土材などの樹種同定とデータベースとしての公開
3) 国内現生材の試料採集とデータベース化
4) 新規あるいは相補的な樹種識別技術の研究開発

本シンポジウムは、生存圏研究所が推進する生存圏データベース全国共同利用の報告会であり、その内容はすべての生存圏ミッションに関わっている。共同研究者は、考古学、文化財保存修復科学、歴史学、植物学、木材科学とそれぞれの専門分野が幅広く、海外の研究者も含まれている。

隔年で実施されている本シンポジウムは、共同利用の方向性を見極める上で重要な会合であり、まさに生存圏データベース科学の方向を議論する場となっている。

プログラム

14:00–14:05挨拶
杉山淳司 (京都大学)
14:05–14:20関西北陸地域における木質文化財の樹種識別調査
田鶴寿弥子 (京都大学)
14:20–14:35文化財用材の材質評価: 文化財と博物館資料と標準材鑑
横山操 (京都大学)
14:35–14:50日本産木材標本採集実習
能城修一 (森林総合研究所)
14:50–15:05Wood identification and study of ancient temple buildings, sculptures and wooden remains
メヒティル メルツ
 
15:05–15:20休憩
 
15:20–15:35遺跡出土メシマコブの成分組成
遠藤利恵 (京都大学)
15:35–15:50ケヤキ材の経年による材質変化
松尾美幸 (名古屋大学)
15:50–16:05日本古来の天然繊維
反町始 (京都大学)
16:05–16:20遺跡出土木製品データベースの拡充
—北白川追分町遺跡出土材加工痕跡の比較研究を通して—
村上由美子 (京都大学)
16:20–16:35伐採後長期間経過した木材中に残存するDNAの変化
安部久 (森林総合研究所)

Symposium-0245ポスター PDF ファイル (442 915 バイト)
ポスター制作: 反町始 (京都大学生存圏研究所)