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第239回生存圏シンポジウム
CAWSES-II 国際シンポジウム
International CAWSES-II Symposium

日時・場所

日時: 2013(平成24)年11月18–22日
場所: 名古屋大学豊田講堂 (名古屋市)
主催者: 名古屋大学太陽地球環境研究所、京都大学生存圏研究所、国立極地研究所、SCOSTEP
申請代表者: 山本衛 (京都大学生存圏研究所レーダー大気圏科学分野)

http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/cawses2013/index.html

関連ミッション

関連分野

太陽地球系科学。

目的と具体的な内容

CAWSES-II (Climate And Weather of the Sun-Earth System-II、太陽地球系の気候と天気-II)は、ICSU 傘下の国際組織 SCOSTEP (国際太陽地球系物理学・科学委員会)が 2009–2013 年に推進する 5 カ年計画の国際協同研究である。CAWSES-II は、太陽活動が地球周辺の宇宙空間(ジオスペース)と大気環境に与える短期的影響(宇宙天気)と、地球の気候変動に与える長期的な影響を定量的に研究・評価していくことを目的として、2009–2013 年に国際的に実施され、太陽から地球大気までのさまざまなキャンペーン観測やデータ解析、モデリングが実施されている。このプログラムは、(1)太陽活動の気候変動への影響、(2)気候変動に対するジオスペースの応答、(3)太陽の短期変化がジオスペース環境に与える影響、(4)下層大気からの入力に対するジオスペースの応答、の 4 つのタスクグループ(TG)と、発展途上国支援・アウトリーチ(Capacity Building)、E サイエンスと情報連携、の 2 つのプロジェクトを遂行している。

本会合は、CAWSES-II の総まとめの国際研究集会として開催された。33 カ国から 320 名(国内 180 名、国外 140 名)の参加者を集めて開催された。本会合からの発表成果として、我が国の関連 5 学会が出版する査読付き論文誌「Earth, Planets and Space」の特別号を作成する予定である。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

本研究集会を通して、2009–2013 年に実施されていた国際協同研究プログラム CAWSES-II の総まとめと、その次の国際プログラムの議論を行うことができた。これにより、我が国の太陽地球系科学の研究者の国際交流を促進し、CAWSES-II の次の国際プログラム VarSITI への積極的な参加を促すとともに、SCOSTEP のもう一つの重要な任務である発展途上国の研究者の国際交流も奨励することができた。太陽地球系システムの変動が人工衛星本体や人工衛星-地上間の通信に障害を起こすことがよく知られており、最近では、太陽の長期変動が地球の気候に与える影響について一般の方々からも懸念が示されている。本研究集会で行われた議論や将来に向けた提言は、これらの社会的要請に応えるものである。また CAWSES-II は太陽の変動による地球環境変化を研究対象とするなど、生存圏研究所が掲げるミッション 1、3 に深く関係している。

プログラム

http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/cawses2013/program.html