日時: 2005(平成17)年12月26日 (月) 10:00–15:00
場所: 京都大学百周年時計台記念ホール
担当者: 林隆久 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)
東南アジアでは外貨を得るために森林の乱伐が進み、早生樹を植林した人工林を経済林と定義し、経済と森林資源の両立に努めているのが現実である。わが国をはじめとする多くの国に木材を輸出しており、持続的に木材を生産することが求められている。経済性の高い木材の生産のためにも、バイオテクノロジーを駆使した樹木の実用化は極めて有力な方策である。現在ある経済林の生産性・経済性を上げることは、天然林を守り生物多様性を保全することにつながる。
そこで、生存圏研究所シンポジウムを京都大学時計台ホールで開催した。炭素固定能の高い樹木や経済性の高い樹木を創出するために、樹木バイオテクノロジーの可能性を論じた。
樹木バイオテクノロジー分野。
10:00–10:05 | 挨拶 川井秀一 (生存研所長) | |
10:05–10:15 | はじめに 林隆久 (生存研) | |
10:15–10:50 | バイオテクノロジーがわが国の樹木改良を変える 近藤禎二 (林木育種センター) | |
10:50–11:25 | ユーカリゲノム情報に基づく優良品種の作出 日尾野隆 (王子製紙) | |
11:25–12:00 | 糖鎖分解酵素の導入による形態調節機構の解析 馬場啓一 (生存研) | |
12:00–13:00 | 昼食 | |
13:00–13:35 | 樹木の冬季(低温)誘導性遺伝子の機能解析 藤川清三 (北大院農) | |
13:35–14:10 | 樹木バイオの実用化を目指して 海老沼宏安 (日本製紙) | |
14:10–14:45 | ポプラ葉緑体形質転換技術開発 富澤健一 (RITE) | |
14:45–15:00 | 総合討論 林隆久 |