プロジェクト3: 植物フェニルプロパノイド(特に、抗腫瘍性リグナン)生合成機構解明
細胞壁の主要成分であるリグニンは、いわゆるフェニルプロパノイドと言う化合物群に属しますが、リグニンと生合成的に近縁の化合物には、リグナンやノルリグナンがあります。これらは、抗腫瘍性や抗酸化性などの有用生理活性を持つと共に、樹木独自の形質である心材に特異的に蓄積するなど、興味ある性質を有しています。
当研究室では、リグナン生合成の立体化学や抗腫瘍性リグナンの生合成経路について世界に先駆けて研究を進めてきました。現在これらの研究を進め、生理活性(抗酸化性、抗腫瘍性)リグナンの生合成機構解明を、サントリー(株)との共同研究として進めています。