研究内容
 バイオマス変換研究分野では、木質バイオマスを有用な化学資源として利用するため、木材を分解するキノコ(白色腐朽菌)の働きを遺伝子工学、生化学、有機化学的手法を用いて解明し、さらには遺伝子工学によりキノコの能力を倍増させて木材の成分変換に巧みに利用する研究に取り組んでいます。また、キノコによる環境汚染物質やプラスチック、ゴムなどの分解メカニズムの解明も進めています。
 具体的な研究内容は以下の通りです。

(1)微生物や酵素を用いて木材をエタノールなどのエネルギー・化学物質に変換する研究



(2)遺伝子工学、生化学、有機化学的手法を用いて白色腐朽菌のリグニン分解機構を解明する研究
(2−1)白色腐朽菌代謝物によるフリーラジカル反応の制御機構の解明と応用



(2−2)リグニン分解酵素の分子生物学的解析




(3)担子菌(キノコの仲間)の分子生物学




(4)自然界から分離した白色腐朽菌、遺伝子工学的に能力を増強した白色腐朽菌による難分解性のポリマーや毒性のある環境汚染物質の分解
 (4−1)白色腐朽菌によるポリマーの分解


(4−2)遺伝子組換えキノコによる環境汚染物質の分解