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第461回生存圏シンポジウム
HPCを活用した宇宙技術と地震防災
京大・JAXA・大阪工大・奈良女子大の共同研究成果報告会

更新日: 2022/01/20

開催日時 2021(令和3)年12月10日(金)13:15–17:00
開催場所 オンライン
主催者 京都大学、宇宙航空研究開発機構、一般社団法人耐震性能見える化協会
申請代表者 中川貴文 (京都大学生存圏研究所生活圏木質構造科学分野)
関連ミッション ミッション3 宇宙生存環境
関連分野 生活圏木質構造科学分野。

概要

現在生存圏研究所とJAXAが進めている共同研究の成果報告会として、生存圏研究所が持つ木造建築倒壊解析ツール(wallstat)と、JAXAが持つ品質工学ツール(JIANT)およびスーパーコンピュータ(JSS3)を活用し、木造建築の部分耐震やデータ同化について取り組んだ事例について報告を行った。

目的と具体的な内容

日本は地震大国であり、世界で発生しているマグニチュード6以上の地震の約2割が、日本周辺で発生している。耐震問題の様に、重要かつ困難な課題を解決するためには、建築分野だけでなく、異業種の様々な知恵を結集させる事が重要であり、また最新のシミュレーション技術、スーパーコンピュータ、大量データの統計・解析技術などを活用する事が重要となる。

今回の生存圏シンポジウムでは、生存圏研究所が持つ木造建築倒壊解析ツール(wallstat)と、JAXAが持つ品質工学ツール(JIANT)およびスーパーコンピュータ(JSS3)を活用し、木造建築の部分耐震やデータ同化について取り組んだ事例について紹介した。また、今後の耐震問題への取り組みや、デジタル技術を活用した異業種連携の方向性などについて議論を行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

生存圏研究所ミッション4「循環材料・環境共生システム」では生存圏科学に由来するすべての技術を結集して生物本来の構造や機能を理解し、それらを最大限に引き出す多彩な機能性材料の創製、木質材料等を用いた安全・安心な建築技術を開発している。

本カンファレンスでは生存圏研究所とJAXAの共同研究の報告会であり、共同研究では生存研が保有する木造住宅の耐震シミュレーションソフトをHPCを活用して応用する取り組みを進めている。以上のことから、本カンファレンスの生存圏科学への関わりが深い。また宇宙技術の分野と建築分野における耐震シミュレーション技術の融合を目指す取り組みを両分野の関係者に発信するシンポジウムであり、生存圏科学の発展に貢献するものと考える。

プログラム

13:15–13:20 開会のご挨拶
JAXA安全信頼性推進部部長 上森規光
13:20–14:20 1 HPCを用いた防災・減災研究の方向性
海洋研究開発機構付加価値情報創成部門部門長
東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻特任教授 堀宗朗
14:20–14:30 休憩
14:30–15:00 2 木造建築の耐震問題とシミュレーションの活用
京大生存圏研究所准教授 中川貴文
15:00–15:30 3 品質工学ツール(JIANT)の開発と木造建築耐震設計への適用
JAXA安全・信頼性推進部主任研究開発員 角有司
15:30–16:00 4 品質工学を用いた、木造建築のデータ同化手法の検討
京大生存圏研究所 難波宗功、角田功太郎
16:00–16:10 休憩
16:10–17:00 5 パネルディスカッション(シミュレーションを利用した異業種連携のありかた)
(堀部門長、京大生存圏/大阪工大/JAXA)
  閉会の挨拶
京大生存圏研究所教授 五十田博

Symposium-0461
ポスター PDF ファイル (1 905 047 バイト)

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2021年9月29日作成,2022年1月17日更新

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