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第454回生存圏シンポジウム
Plant Microbiota Research Network

Update: 2021/09/21

Date 2021(令和3)年8月27日(金)13:00–18:00
Place オンライン
Host Plant Microbiota Research Network
Leader 杉山暁史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)
Mission ミッション1 環境診断・循環機能制御
ミッション5 高品位生存圏
Related fields 植物科学、微生物生態学、土壌科学。

Webサイト: https://rtnakanolab.wixsite.com/home/pmrn-symposium

概要

森林科学、植物科学、微生物学、土壌学等、幅広い分野からのの講演とポスター発表を行うことにより、植物マイクロバイオータを広義に捉え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論し、生存圏科学の観点からその俯瞰を試みる。

目的と具体的な内容

植物と相互作用する多種多様な微生物の総体を植物マイクロバイオータと呼ぶが、植物マイクロバイオータは植物の生長・生理・病理に大きく影響する。植物マイクロバイオータ研究は次世代シーケンサを用いた大規模なメタゲノム解析や、大量の微生物の培養とそのゲノム解析などによって「誰がそこにいるか」という疑問の答えはかなり理解が進んできたといえる。その一方で、これらの微生物が植物とどのように相互作用し、植物の生理にどうのように影響を与えているのか、また個々の微生物同士がお互いにどのように影響を与えあい、それが宿主植物との相互作用にどのように関与しているのかなど、その詳細な分子機構の理解へは至っていない。

本シンポジウムでは、森林科学、植物科学、微生物学、土壌学等、幅広い分野からの「マイクロバイオータ」という視点での講演とポスター発表を行い、植物マイクロバイオータを広義に捉え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論し、その俯瞰を試みた。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

ミッション5-1では「人の健康・環境調和」をテーマとして研究に取り組んでいる。特に5-1-7の課題(代表:杉山暁史)では、植物が生産する生理活性物質に着目した研究を進めている。近年、これらの生理活性物質(植物特化代謝産物)が、土壌圏において植物と微生物叢の相互作用に重要な役割を担うことが明らかにされつつある。本シンポジウムで,これまで狭義に捉えらてきた「植物マイクロバイオータ」という研究分野をより広義に捉え,実験室内での微生物ー微生物相互作用の生化学的な理解から生存圏全体での重要性を考え、様々なレベルでの植物マイクロバイオータ研究について議論することができた。

プログラム

13:00 オープニングリマーク
中野亮平(MPIPZ)
13:10 樹木をとりまく菌類群集の形成要因 —葉の内生菌群集を例に—
福田健二(東京大学)
13:45 木(=bacteria)を見て森(=microbiome)も見るために。
増田曜子(東京大学)
14:20 ポスターフラッシュトーク
ポスター発表者
ひとりスライド1枚
持ち時間1分
15:00 菌類viromeの中から見出されたウイルス同士の共生関係
佐藤有希代(岡山大学)
15:35 植物だけでなく真菌にも寄生する青枯病菌の感染戦術
甲斐建次(大阪府立大学)
16:10 共生菌にも病原菌にもなる植物糸状菌の感染戦略の決定要因の発見
晝間敬(東京大学)
16:45 パネルディスカッション
「植物マイクロバイオータ研究の未来」
パネリスト:講演者・世話人
座長:中野亮平
17:05 ポスターセッション
18:00 懇親会

Symposium-0454
ポスター PDF ファイル (739 888 バイト)

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2021年7月7日作成,2021年9月21日更新

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