プロジェクト (Project)

Radiation belt

シミュレーションによる磁気嵐、放射線帯嵐、オーロラ嵐の研究

地球を取り囲む赤道環電流が強まり地磁気が乱れる「磁気嵐」、光速に近い速さを持つ高エネルギー粒子が大きく増加する「放射線帯嵐」、オーロラが急に明るく光り輝きはじめる「オーロラ嵐」をシミュレーションによって数値的に再現し、その仕組みを理解することを目指します。

解説・リングカレント

解説・オーロラ爆発

GIC

地磁気誘導電流の研究

太陽フレアなどの影響が地球に到来すると地面に電場が誘導され、送電網など長大な導体中を電流が流れることがあります。これを地磁気誘導電流と呼びます。カナダ、スウェーデン、南アフリカのような磁気緯度の高い地域では地磁気誘導電流によって変電所の機能が停止するといった事象も発生しています。一方、日本のような磁気緯度が低い地域では、高緯度地域と比べて地磁気誘導電流が小さいため、地磁気誘導電流に対する危険性は低いと考えられています。ところが、現在の太陽でも猛烈な太陽フレアを起こす可能性が指摘されるようになり、日本も地磁気誘導電流に対して本当に安全かどうか必ずしも自明ではありません。そこで、数値シミュレーションや地磁気誘導電流の実測データを組み合わせ、太陽と日本列島の送電網の関係を理解することを目指します。

aurora at South Pole

南極点基地でオーロラ観測

南緯90度の南極点基地にカメラを設置しオーロラを観測しています。南極点基地では、冬の間24時間オーロラを観測することができ、高緯度地方特有の珍しいオーロラを捉えることができます。これまでに、数時間にわたって殆ど動かないパッチオーロラや、磁気インパルス現象に伴って発生したプロトン・オーロラのパッチを発見しました。

[解説記事(国立極地研究所)]
[南極点基地オーロラ観測プロジェクト]

戻る