Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2020(令和2) 年度 生存圏科学 萌芽研究 4

研究課題

新興国交通で見られる特徴的な車列順の再現

研究組織

 代表者 長濱章仁(立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構)
 共同研究者 三谷友彦(京都大学生存圏研究所)
関連ミッション
  • ミッション5 高品位生存圏

研究概要

新興国の自動車台数は著しく増加しており、重大な交通渋滞を引き起こしている。環境問題、経済活動の効率やユーザーのQOL低下といった、渋滞に付随する諸問題に各国が実行可能なコストで取り組むために、道路拡張に頼らない渋滞対策手法の提案が期待されている。

新興国の自動車交通の特徴として、図1に見られるように車線概念が希薄で二次元に広がりを持ち、かつ様々な大きさや挙動の車両(バス・乗用車・自動三輪車・オートバイ等)が混じった“二次元混合交通”であることが挙げられる。二次元混合交通の物理的解析は途上段階にあり、渋滞対策手法に関して、未だ検討がされていない。

既往研究では、車線内を走行する2車両(前方を走る車と追いかける車)の車種組み合わせによって、流れの安定性(渋滞しづらさ)が改善することが分かっている。そのため二次元混合交通においても安定性の高い車種の順(車列順)を実現できれば、道路拡張を減らしつつ渋滞回避が可能になると期待できる。

昨年度は、前走-後続車のペアの分布に期待値からのずれがあることを定量的に示した。図2がその例である。これは、既に観測領域に存在する車両を考慮することで、次に領域に流入する車両の種類を予測できる可能性を示唆している。

流入車両の予測は、二次元混合交通のより正確なシミュレーションに必要な要素技術である。本研究では、台数分布のみを考慮した場合および既に観測領域に存在する車両を考慮した場合における、流入車両の予測精度を比較検討する。

長濱章仁: 2020(令和2)年度生存圏科学萌芽研究 図 1図 1 インド・ムンバイで観測した二次元混合交通

長濱章仁: 2020(令和2)年度生存圏科学萌芽研究 図 2図 2 各車(バイク(m)・オート三輪(r)・乗用車(c)・大型車(h))がバイクの前走車を占める割合。Observed %は観測値、Expected %は期待値を示す。オート三輪がバイクの前走車になりづらい傾向を示す一方、乗用車とバイクは逆の傾向を示している。

ページ先頭へもどる
2020年8月3日作成

一つ前のページへもどる