Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2016(平成28)年度 生存圏科学 萌芽研究 6

研究課題

モノリグノールアセチル化酵素を利用したリグニン化学構造の改変

研究組織

代表者 肥塚崇男(山口大学大学院創成科学研究科)
共同研究者 松井健二(山口大学大学院創成科学研究科)
鈴木史朗(京都大学生存圏研究所)
飛松裕基(京都大学生存圏研究所)
梅澤俊明(京都大学生存圏研究所)

研究概要

近年、石油などの化石資源に代わり、再生・循環可能な資源である木質バイオマスから、細胞壁多糖の酵素糖化およびそれに引き続く発酵により種々の化成品を製造する取組みが行われている。そのような中、糖化残さであるリグニンの高付加価値利用が問題となっている。しかし、ランダムなラジカルカップリングによるリグニンの複雑な三次元構造を制御、改変できれば、リグニンの高付加価値利用が期待できる。その一方で、アセチル化されたリグニンはβ-O-4結合を豊富に含み構造がシンプルで、熱溶融性が高まることがインビトロ試験で明らかとなっている(Kishimoto et al., JAFC, 2015)。

そこで、本研究では、リグニンと植物香気成分の生合成の分岐点に位置し、木質バイオマス成分であるモノリグノールをアセチル化し、芳香族香気成分の生成系へと導く鍵酵素モノリグノールアセチル化酵素の単離、機能解析を行う。そして、ベンゼン環メトキシ基の置換様式が異なるリグニン組成を持つ様々な植物種で、モノリグノールアセチル化酵素を過剰発現させ、発現宿主の違いに依るアセチル化されたリグニン化学構造への影響を調査、比較する。さらに、異なるプロモーターを用いた場合の代謝物変動解析を行い、効率的なアセチル化リグニンを生産するための代謝工学的手法を確立する。

肥塚崇男: 2016(平成28)年度生存圏科学萌芽研究 図

ページ先頭へもどる
2016年8月3日作成

一つ前のページへもどる