Research Institute for Sustainable Humanosphere

共同研究

2015(平成27) 年度 生存圏科学 萌芽研究 15

研究課題

生薬シコンの有効成分シコニンの生合成経路の解明

研究組織

 代表者 渡辺文太(京都大学化学研究所)
 共同研究者 矢崎一史(京都大学生存圏研究所)
高梨功次郎(信州大学山岳科学研究所)

研究概要

シコニンは、ムラサキ科の植物が生産するナフトキノン系化合物で、生薬として用いられている紫根(シコン)の主要な有効成分である。シコニンが抗炎症活性や抗菌活性を示すことは古くから知られていたが、近年、シコニンの抗ウイルス活性やがん細胞特異的なアポトーシス誘導活性が新たに見出されてきた。このため、シコニンは人類の健康増進に大きく寄与する有用な天然資源としてますます期待されており、効率的な生産技術の開発が強く求められている。シコニンを効率的に生産するためには、生合成経路を酵素レベルで解明することが必須であるが、その大半は現在でも未知のままである(図)。

本研究の目的は、上記のように優れた薬理作用を示すシコニンの生合成経路を解明することである。昨年度までの研究で、シコニンの生合成経路上に位置すると考えられる多数の推定生合成中間体を化学合成し、シコニン生合成に関与すると推測される複数の新規酵素を見出している。今年度は、推定生合成中間体の化学合成をさらに進めるとともに、合成化合物を酵素反応の基質および生成物として用い、シコニン生合成に関与すると考えられる新規酵素の機能を明らかにすることで、シコニン生合成経路の全貌の解明を目指す。

渡辺文太: 2015(平成27)年度生存圏科学萌芽研究 図

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2015年7月16日作成

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