メンバー

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杉山 淳司 教授

 大学、大学院は農学部のある北白川におりましたが、化学研究所に電子顕微鏡の手ほどきを受けるために、数ヶ月当時の粉体化学に弟子入りさせていただきました。これが宇治に来た最初です。多くの事を学びましたが、中でも「見えるもの」には根拠とか理論があるということでした。

 月並みですが初心を忘れることなく「多糖の形成・構造・機能」に関する様々な研究を引き続いて展開していきたいと思います。また、樹木の構造とその機能を考えるバイオメカニックス的な研究をはじめました。最近は再生産可能なセルロースなどのバイオマスを素材としたナノコンポジットの開発が注目されていますので、それらの素材に新しい機能や構造を加えるような研究につながればと思います。

 話は変わりますが、樹木の名前を覚えると散策が楽しくなります。双眼鏡を持って出かけると思わぬところに木の花や実を見つけたりもします。やや「楽しみ」の域を超えて、研究所の全国共同利用研究(生存圏データベース)として樹木標本採集を開始しました。年に1度、森林総合研究所の組織グループに採集会を企画していただくなかで、材鑑調査室の標本収集、整理の仕組みを定着していくというねらいもあります。また古材の経年変化やわが国の木の文化に関する文理融合的研究も進展しており、文化財、建築古材などの収集ならびに樹種同定にもますます力を入れる必要を感じています。

最後に、バイオマス形態情報のバイオマスは、とても広い意味で「生物由来の有機物」と読んでください。また「形態」は「形態ならびに形態形成」です。「情報」は少し欲張っていて、「知識の集積と多様性の調査」です。前半は、生き物(特に樹木の細胞)のどんな構造が、どのように作られて、どのように機能するのか?その知識の深化を目標とします。後半は、いろいろな木材資料の収集・管理ならびに組織構造とその多様性情報の蓄積、解析、データベース化です。やや欲張りの感もなきにしもあらずです。

 

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