京都大学生存圏研究所・京都大学生態学研究センター 持続可能生存圏開拓診断 (DASH)/森林バイオマス評価分析システム (FBAS) 共同利用研究公募要領
はじめに
生存圏研究所ならびに生態学研究センターは、それぞれ生存圏の科学及び生態学に関する研究と人材育成を行うとともに、当該分野の研究に従事する全国の国立大学法人・公立大学の教員その他の研究者に利用させる目的で、平成 16 年 4 月 1 日付けで京都大学に設置された全国共同利用型の研究施設です。
今後人類が持続的生存を維持するためには、太陽エネルギーを利用した再生可能な植物資源に依拠する社会の構築が必須であります。これを実現するためには、化石資源に依存しない食糧生産、資源確保、エネルギーの安定供給を、植物資源によって支えるシステムを構築することが、世界的に緊急の課題となっています。また、地球環境の保全のためには、植物を中心として大気、土壌、昆虫、微生物など、それを取り巻く様々な要素の相互作用、すなわち生態系のネットワークを正しく理解することも欠かすことができません。そこで、生存圏研究所ならびに生態学研究センターでは、平成 20 年 9 月付けで持続可能生存圏開拓診断 (DASH) システムを共同事業として立ち上げました。生存圏研究所では、既に平成 18 年 4 月より森林バイオマス評価分析システム (FBAS) を運用しておりましたが、この度これら両システムを内外の研究者に開放して、全国共同利用施設として運用することと致しました。
つきましては、形質転換体を利用した植物細胞壁・木質バイオマスの分析評価、植物有用代謝産物の分析、樹木バイオテクノロジー、植物の揮発性有機化合物の分析評価、植物・環境因子相互作用、生態系ネットワーク評価等について、以下の要領で共同利用研究を募集いたします。
(参考) 提供する共同利用機器及びサービス
応募方法
研究代表者は、課題、内容を、研究協力者となる生存圏研究所教員または京都大学生態学研究センター教員と充分協議のうえ、 DASH/FBAS 共同利用研究申請書(別紙 1) 1 部を提出して下さい。組換え DNA 実験を行う場合については、当該実験実施に係る書類もあわせて提出して下さい。
申請書 (別紙 1)
共同研究参加者名簿 (追加)
申請書様式 1 の 2: 研究組織(研究協力者)欄に未記載で、採択後、共同研究者を追加される場合に提出してください。
応募資格
本共同利用へ応募できる研究者の資格等の詳細については、DASH/FBAS 全国共同利用内規(抜粋)を御参照下さい。
選考
申請課題の選考と採否は、DASH/FBAS 専門委員会の議を経て、生存圏研究所長および生態学研究センター長が決定します。なお、採否結果の通知は申請者あてに行います。
研究経費
研究経費については、可能な限り、装置・機器の使用に必要となる消耗品費ならびに旅費を支給いたします。ただし、支給額については、応募件数の状況ならびに申請内容に応じて調整いたします。
利用期間
利用期間は年度毎、すなわち 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日までです(今年度は 12 月 1 日から翌年 3 月 31 日までです)。継続利用希望の方は、年度末に再度研究申請を行って下さい。
研究成果の報告および研究成果に関わる権利
共同研究に係わる論文発表、特許出願、受賞などが生じた場合は DASH/FABS 専門委員会に報告して下さい。その他、研究成果の報告についての詳細は「DASH システム利用に関する留意事項」をご参照下さい。また、DASH/FBAS を利用した研究の成果に関わる権利の詳細については、DASH/FBAS 全国共同利用内規(抜粋)をご参照頂き、そこに定めているところに従って下さい。
成果概要 (様式 2)
その他
- 申請にあたり必要に応じて、所属機関の長の内諾を得てください。なお、申請課題の採択後速やかに研究参加承諾書を提出ください。
- 申請課題の採択の場合、速やかに「施設利用に関する同意書」を提出してください。その際、以下の点について同意して頂きます。
- DASH 植物育成サブシステムの利用に関して、不慮の事故(温度異常、病気の発生など)で遺伝子組み換え植物などが枯死した場合、生存圏研究所は、その一切の責任を負わないこと。
- 病害虫等が発生し、植物が感染した場合は、利用者に連絡の上、他の植物への感染を防ぐために感染植物を処分すること。
- 研究が終了した場合及び継続申請が認められなかった場合には、速やかに(1 ヶ月以内)温室等にある生物資料等を処分し、次の利用者の益に利すること。
- 大学院生が共同研究に参画される場合は、何らかの傷害保険に必ず加入してください。
- 機器分析用の試料が遺伝子組換え植物である場合は、必ず凍結乾燥処理後のサンプルを送付もしくは持参下さい。
- DASH/FBAS の利用にあたっては、事前に必ず生存圏研究所担当教員または京都大学生態学研究センター担当教員と打合せの上、その指示にしたがって下さい。
- DASH の利用の詳細については、別記の「DASH システム利用に関する留意事項」をご参照ください。
- その他、公募に関する問い合わせは、下記の研究支援グループへお願いします。
申請書提出期限、提出先
平成 20 年 11 月 17 日(月) 17 時必着
なお、申請書提出は随時受付けます。
〒611-0011 宇治市五ケ庄
京都大学 宇治地区事務部 研究協力課 研究支援グループ
Tel : 0774-38-3359
Fax : 0774-38-3369
E-mail : 20DF@rish.kyoto-u.ac.jp
E-mail による応募の場合、受領確認のメールを 3 日以内に返送します。もし、メールが届かない場合は、上記研究支援グループまでお問い合わせください。
持続可能生存圏開拓診断 (DASH) システム利用に関する留意事項
持続可能生存圏開拓診断システムの植物育成サブシステム(以下「DASH」と略記)を利用する際には、そこで実施される実験の性質に鑑み、以下の諸点を留意されたい。
利用申請
1) DASH において組換え DNA 実験を行う場合については、当該実験実施に係る書類を、利用申請の際に提出すること。具体的には、京都大学組換え DNA 実験安全委員会に提出した「組換え DNA 実験申請書」及び「組換え DNA 実験計画書」のコピーをそれぞれ一通、利用申請書に同封すること。メールによる申請の場合は PDF を添付のこと。
2) 上の項目にある書類には、実験の際に利用する可能性のある遺伝子とその由来、ホスト、ベクター系など、関連する具体的な情報をすべて網羅するように記載してあること。その際、DASH においては、P2 レベルまでの実験が可能であることに留意すること。なお、上記の書類の記述については、軽微な変更以外は再度書類を提出すること。
3) 個々の利用に際して必要となる機器、例えば特殊な照明装置等については、DASH 内への持ち込み要望を利用申請書に明記すること。
植物の運搬
4) 遺伝子組換え生物及び廃棄物を実験室区域外に運搬する場合には特に慎重を期すること。その際、容器または包装物の目立つところに「取扱注意」と朱文字で書いて運搬すること。ここでいう遺伝子組換え生物とは、大腸菌、酵母、植物の組換え体など、すべての組換え生物を包含するものとする。また廃棄物についても、これらの生物から生ずるすべてのものを指すものとする。
5) 実験植物の DASH への搬入に当たっては、「京都大学組換え DNA 実験安全管理規定」の第 20 条の 2 の規定に則り、情報提供書、機関間の組換え体移動に関する書類を事前に京都大学宇治地区事務部研究協力課研究支援グループに提出しておくこと。
6) 土の持込にあたっては、高圧蒸気滅菌処理したものを使用するなど、病害虫の発生を防ぐこと。
施設使用
7) DASH 内における実験においては、全国共同利用施設としての性質に鑑み、施設使用料はこれを徴収しない。ただし、このことは将来における課金の可能性を排除するものではない。
研究成果
8) 研究代表者は、研究期間終了後 30 日以内に研究成果報告を下記の電子メールアドレスに提出すること。なお、当該年度内に研究が終了せず次年度に継続する場合は、次年度の 4 月 30 日までに、成果報告の様式に準じて、中間成果概要を下記の電子メールアドレスに提出すること。
E-mail : 20DF@rish.kyoto-u.ac.jp
成果概要 (様式 2)
9) 共同研究に関わる論文や口頭発表を行う場合には、「京都大学生存圏研究所 (Research Institute for Sustainable Humanosphere, Kyoto University) ・京都大学生態学研究センター (Center for Ecological Research, Kyoto University) 持続可能生存圏開拓診断システム (System for Development and Assessment of Sustainable Humanosphere) を利用した旨、謝辞において言及すること。
10) DASH 共同利用研究に関わる論文を公表した場合、また研究成果により何らかの賞を受けた場合、ならびに研究の結果生じた発明に係り出願を行ったなどの場合、研究期間内、あるいはその後の別に関わらず、その旨を DASH 専門委員会に報告のこと。
「施設利用に関する同意書」
11) DASH 内で実施される実験の性質上、温度異常、病気の発生など不慮の事故により、遺伝子組換え植物が枯死する等の状況が発生する可能性を排除できないことから、利用者においては、植物のバックアップをとるなど、貴重なクローンの逸失を防ぐ措置をとること。これに関しては、「施設利用に関する同意書」を採択決定通知と同時に当方より送付するので、署名又は捺印したものを提出すること。
12) 感染などのあった植物について、他の植物への感染を防ぐために処分することがあり得るが、これに関しても上掲項目にある「施設利用に関する同意書」を参照すること。
13) 研究期間は 1 年単位とするが、これは継続して利用することを妨げるものではない。ただし、研究が終了した場合や継続利用申請が承認されなかった場合には、速やかに DASH 内の生物資料等を処分し、次の利用者の益に利すること。これに関しても上掲項目にある「施設利用に関する同意書」を参照されたい。
違反への対応
14) 上記の項目に関して、DASH 利用者に重大な違反があった場合、速やかに調査を行い、事実を確認するものとする。調査の結果、違反が事実と認められた場合、専門委員長は、該当利用者に対して、施設利用の中止等、適切な措置をとるものとする。なお、その際、DASH 内で実施される組換え DNA 実験の性質上、違反が極めて重大な結果を及ぼす可能性を排除できないことから、各利用者においては、関連法令の定めるところを踏まえて研究を行うよう重々承知されたい。
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