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京都大学宇宙総合学研究ユニットの設置

概要

ほぼ 1 年にわたる議論を経て、平成 20 年 4 月 1 日に京都大学宇宙総合学研究ユニットが設置されました。宇宙総合学研究ユニットは、京都大学の研究と人材供給の実をより充実、発展させるため、「宇宙」という共通のテーマのもとで、部局横断型のゆるやかな連携を行い、異なる部局の接点から創生される新たな研究分野、宇宙総合学の構築をめざします。

ユニット長は、理学研究科の小山勝二教授、副ユニット長は、生存圏研究所の山川宏教授と理学研究科の柴田一成教授です。関連部局は理学研究科,工学研究科,人間・環境学研究科、基礎物理学研究所、生存圏研究所、総合博物館で、この 6 部局から 4 月 1 日時点で 34 名の構成員(専任教員は磯部洋明特定助教の 1 名、33 名は兼務)がおります。また、事務局は生存圏研究所に置かれています。生存圏研究所は、宇宙および高層大気に関する研究を行っており、当初よりユニット設置の議論に参加し、多くの教員が参加しています。

宇宙研究は広い分野にまたがる有機的連携を必要とする総合科学であり、本ユニットでは、宇宙理学及び宇宙工学に関する基礎研究を通じて、理論・シミュレーション、観測技術、宇宙利用技術などを融合させた新しい宇宙研究、その概念設計、宇宙システム提案を行い、未来開発型研究プロジェクトの提案、実行の母体となります。さらに、融合領域の学問開拓として、宇宙医学、生命科学、薬学、農学、情報学、エネルギー科学、環境科学、文学等の分野、さらに宇宙法、宇宙産業、文明論等の人文系学問をも融合することをめざします。

また、本ユニットは、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 等の研究機関・大学との連携を通じて、宇宙総合学の構築を図り、これらの研究活動により、日本の宇宙関連研究の拠点としての機能を担います。現在の関連部局は、6 部局ですが、今後、更なる拡充をしていく予定です。

なお、京都大学と JAXA は、平成 20 年 4 月 21 日に「連携協力に関する基本協定書」に調印しました(プレスリリース PDF, 080421_11.pdf, 294 kB)。


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