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第207回生存圏シンポジウム
DASH/FBAS全国共同利用成果報告会 —第3回—

日時・場所

日時: 2012(平成24)年7月18日 (水) 10:00–16:00
場所: 京都大学生存圏研究所 遠隔会議室(S143)
主催者: 京都大学 生存圏研究所・生態学研究センター
申請代表者: 矢崎一史 (京都大学生存圏研究所)

関連ミッション

関連分野

植物生命科学、化学生態学、農芸化学、細胞分子生物学、天然物有機化学。

目的と具体的な内容

生存圏研究所と生態学研究センターが中心になって運用している全国共同利用 DASH/FBAS の成果発表会。

2011(平成23)年度も前年に引き続き、DASH/FBAS の全てを稼働して全国共同利用の運用に当たった。2011(平成23)年度の共同利用採択課題数は、分析機器利用のみの課題と合わせて 17 件の利用を受け入れた。この全国共同利用から生まれた各研究課題の成果について発表し、議論を行った。

なお、経済産業省や農水省の国家プロジェクトとして推進されている課題も複数含まれており、知財に絡んだ課題や産業界との共同研究もあったことから、昨年度同様非公開として行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

全国共同利用 DASH/FBAS の成果報告会として、ミッション 1 の「環境計測・地球再生」のコミュニティー、特に植物を中心とした生命系のコミュニティーにおける研究の発展や問題点、あるいは将来的な展望に対して幅広い議論ができた。植物に関するテーマが中心のものは、生育に時間のかかる生きた実験材料を使っている特徴があるため、ある程度長視的なスパンが必要なものもあった。今回の報告会は、所内、所外、学外の DASH/FBAS の利用者間での直接情報交換という意味でも、本全国共同利用を今後より良くするための連絡会という意味でも、大きな意義のあった研究集会であった。

プログラム

10:00開会・挨拶
 
10:10揮発性物質が媒介する生物間情報ネットワークの解明
10:25組換えダイズによる機能性ペプチド生産技術の開発
10:40生活習慣病予防米の機能性評価
 
10:55
 
11:00イネリグニン合成パスウェイの改変
11:15組換えポプラを用いた木部細胞壁におけるマトリックス糖鎖の機能解析
11:30イソプレン放出植物を使った高温耐性機構の研究
11:45プレニル化酵素遺伝子の機能解明と生合成工学の研究
 
12:00昼食・休憩
 
13:00形質転換による早生樹の材質改良法の開発
13:15遺伝子組換え交雑ヤマナラシの栽培と分析
13:30酢酸菌におけるセルロース生合成機構の解明
13:45アルミニウムによる外生菌根菌の有機酸代謝変動の網羅的解析
14:00銅耐性担子菌による銅含有木材からの銅の集積・運搬機構の解析
 
14:15
 
14:30ラジカル反応を統御する担子菌代謝物の構造解析
14:45構造を制御した人工リグニンの合成と応用
15:00生分解性プラスチックの微生物分解産物の解析
15:15植物プランクトンが産生する細胞外マトリクス多糖の解析
15:30リグニンの選択的酸化分解のための超分子触媒開発
 
15:45閉会・挨拶

Symposium-0207ポスター PDF ファイル (533 755 バイト)