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第151回生存圏シンポジウム
DASH/FBAS全国共同利用成果報告会 —第1回—

日時・場所

日時: 2010(平成22)年6月1日 (火) 9:30–18:30
場所: 京都大学生存圏研究所 セミナー室(HW525)
主催者: 京都大学 生存圏研究所・生態学研究センター
申請代表者: 矢崎一史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)

関連ミッション

関連分野

植物生命科学、化学生態学、農芸化学、細胞分子生物学、天然物有機化学。

目的と具体的な内容

生存圏研究所と生態学研究センターが中心になって運用している全国共同利用 DASH/FBAS の成果発表会。

2008(平成 20)年度から試験的に運用してきた植物育成サブシステムも、2009(平成 21)年度は 1 年間運転を行い、分析機器利用と合わせて 22 件の利用を受け入れた。この全国共同利用から生まれた研究成果について発表し、議論を行った。

なお、国家プロジェクトの一部として申請採択された課題もあり、知財に絡んだ課題や産業界との共同研究もあったことから、非公開として行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

全国共同利用 DASH/FBAS の成果報告会として、ミッション 1 の「環境計測・地球再生」のコミュニティー、特に植物を中心とした生命系のコミュニティーにおける研究の発展や問題点、あるいは将来的な展望に対して幅広い議論ができた。植物に関するテーマが中心をなしていたが、特に生きた材料を使ったものが多い特徴があるため、時間的には長視的なスパンが必要なものもあった。今回の報告会は、DASH/FBAS の利用者間での直接情報交換という意味でも、本全国共同利用を今後より良くするための連絡会という意味でも、大きな貢献のできた研究集会であった。

プログラム

09:30開会
 
09:40生活習慣病予防米の機能性評価
10:00組換えダイズによる機能性ペプチド生産技術の開発
10:20木部形成に関与する糖鎖の樹体内機能解析
10:40揮発性物質が媒介する生物間I情報ネットワークの解明
11:00樹木二次代謝成分生合成と機能
11:20イソプレン放出植物を使った高温耐性機構の研究
11:40有用成分を高効率・高生産する組換え植物作出技術の研究開発
 
12:00昼食・休憩
 
13:00耐病性遺伝子によるケイヒ酸モノリグノール経路誘導機構
13:20バイオ燃料向け形質転換イネの細胞壁成分の解析
13:40菌根菌が生産する難水溶性リン酸塩を可溶化する有機酸の解析
14:00形質転換植物の細胞壁成分の解析
14:20形質転換によるポプラの材質改変
14:40ラジカル反応を統御する担子菌代謝物の構造解析
15:00構造を制御した人工リグニンの合成と応用
 
15:20休憩
 
15:35二次壁形成に関与すると思われる転写因子の機能解析
15:55元素戦略型有機合成反応によるバイオリニューアブル炭素資源活用技術の開発
16:15スーパー熱ショック遺伝子を導入したポプラの新機能の解明
16:35イネの細胞壁に関する遺伝子組換え体の解析
16:55熱帯性アカシアの形質転換法の確立
17:15セルロース生合成におけるc-di-GMPの役割(II)
17:35フェニルプロパノイド化合物の代謝解析
17:55ゼニゴケケイヒ酸モノリグノール経路化合物の代謝解析
 
18:15閉会

Symposium-0151ポスター PDF ファイル (713 782 バイト)