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第104回生存圏シンポジウム
有限要素法を用いた木質構造接合部の解析手法の現状と今後の課題

日時・場所

日時: 2008(平成20)年9月3日 (水) 13:00–18:00
場所: 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者: 京都大学生存圏研究所、伸木会(木質構造のこれからを考える若手の会)
申請代表者: 瀧野敦夫 (大阪大学大学院工学研究科)
所内担当者: 森拓郎 (京都大学生存圏研究所生活圏構造機能分野)

目的・内容

木質構造物における材料・接合部・フレームを対象とした有限要素解析に関する既往の研究成果を精査すると共に、他の構造分野における手法や木質構造実務の現況等を踏まえ、木質構造を対象にした信頼性の高い有限要素解析手法について議論することを目的とした。

そこで、以下に挙げるプログラムによって、この研究における問題点の洗い出しと、今後の検討課題について議論した。結果として、木質構造や材料における有限要素法 (FEM) の考え方が他構造に比べて難しいこと、そのためにパラメータに振り回されていることが指摘され、このような検討をさらに続けていくことが必要であることが確認された。

関連ミッション

関連ミッション

建築、木質材料メーカー、木材メーカー、住宅メーカー、設計事務所。

プログラム

13:00開会(趣旨説明)
  • 「有限要素法を用いた木質構造解析手法の現状について」
    瀧野敦夫 (大阪大学大学院工学研究科)
13:15セッション 1  有限要素法の木質構造への適用例
  • 「伝統継手の線形弾性解析」
    宇京斉一郎 (森林総合研究所)
  • 「線形破壊力学を用いたボルト接合部の最大荷重の推定 —繊維平行方向加力の場合—」
    澤田圭 (北海道大学大学院農学研究科)
  • 「FEM を木質構造における破壊力学に応用する方法とその問題点」
    神戸渡 (秋田県立大学木材高度加工研究所)
  • 「木質構造物の構造解析技術の問題点 —骨組解析理論を基礎とした場合の考察—」
    松本慎也 (広島大学大学院工学研究科)
15:15休憩
15:30セッション 2  フレーム解析の木質構造への適用例
  • 「木造多層塔の動的線形解析のためのフレームモデル作成」
    向井洋一 (奈良女子大学)
16:20セッション 3  実務における FEM の紹介
  • 「木造住宅分野における FEM の適用例と感想」
    辻本直子 ((株)積水ハウス)
  • 「生産現場における有限要素法の利用事例紹介」
    功刀厚志 ((株)日本総研ソリューションズ)
17:20ディスカッション
コーディネータ: 瀧野敦夫、森拓郎 (京都大学生存圏研究所)、荒木康弘 (神戸大学)
17:55閉会挨拶 森拓郎
18:00閉会
18:30討論会

Symposium-0104ポスター PDF ファイル (3 365 995 バイト)
ポスター制作: 熨斗千華子 (京都大学)