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第45回生存圏シンポジウム
ポストゲノム時代の森林バイオマスの評価・分析
—とても複雑な植物細胞壁について、今何を見たいか、何が見えるか—

日時・場所

日時: 2006(平成18)年6月30日 (金) 13:00–17:45
場所: 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者: 京都大学生存圏研究所
申請代表者: 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所森林代謝機能化学分野)

目的・内容

ポストゲノム時代における、森林バイオマス資源の評価分析、特にバイオテクノロジー研究推進の基盤となるバイオマス資源のハイスループットな評価分析に対する必要性の検証・総括を目的としたシンポジウムである。

本シンポジウムにおいては、当該研究領域、とりわけリグニンなどの細胞壁成分の分析に関する最近の進歩と将来展望について総合的に討論され、また、森林バイオマスの評価分析特にリグニンの化学分析に関する要望が多く寄せられた。なお、本シンポジウムは生存圏研究所全国共同利用設備「森林バイオマス評価分析システム」のスタートアップシンポジウムとして位置づけた。

関連ミッション

関連分野

森林代謝機能化学分野、バイオマス形態情報分野、バイオマス変換分野、森林圏遺伝子統御分野、大気圏精測診断分野、大気圏環境情報分野、レーダー大気圏科学分野、生物機能材料分野、循環材料創成分野、居住圏環境共生分野。

プログラム

13:00–13:10 今村祐嗣生存圏学際萌芽研究センター長 挨拶
13:10–15:10 基調講演
  • 柴田大輔 (かずさ DNA 研究所) ゲノム科学時代の植物バイオテクノロジー
  • 太田大策 (大阪府立大学) 応用生命科学におけるメタボロミクス研究
  • 中坪文明 (京都大学) リグニンの化学構造の特徴
  • 松本雄二 (東京大学) リグニン化学構造と反応性および機能との関係
15:10–15:30休憩
15:30–17:10 話題提供 —何を見たいか・どうやってみるか
  • 日尾野隆 (王子製紙) 遺伝子組換え技術は樹木バイオマス利用に貢献できるか
  • 小山博之 (岐阜大学) 植物栄養学の立場から
  • 後藤正和 (三重大学) 松阪牛と稲わらの分子構造
  • 西谷和彦 (東北大学) 植物細胞壁構造の複雑さを生み出す細胞壁関連遺伝子群
  • 杉山淳司 (京都大学) セルロースミクロフィブリルの本当の大きさは?
  • 高部圭司 (京都大学) リグニン生合成の現場
  • 福島和彦 (名古屋大学) ToF-SIMS を用いた細胞壁成分の分子マッピング
  • 山田竜彦 (森林総研) 近赤外分光法 (NIR) の特性と形質転換樹木分析へ応用
  • 梅澤俊明 (京都大学) ケイヒ酸モノリグノール経路の網羅解析
17:15–17:45 総合討論 —何が難しいか?

Symposium-0045ポスター PDF ファイル (3 439 411 バイト)
ポスター制作: 熨斗千華子 (京都大学)