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第44回生存圏シンポジウム
—生存圏開拓に向けた大気・植物・昆虫・土壌の相互作用の解明—

日時・場所

日時: 2006(平成18)年6月10日 (土) 10:30–16:50
場所: 京都大学医学部構内 芝蘭会館 稲盛ホール
主催者: 京都大学生態学研究センター、京都大学生存圏研究所
申請代表者: 高林純示 (京都大学生態学研究センター)
所内担当者: 矢崎一史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)

目的・内容

本シンポジウムは、生存圏を構成する要素である、大気、土壌、植物、昆虫それぞれの「つながり」にスポットライトを当て、各要素間のダイナミックな相互作用を、専門領域の枠を超えて討議する場を提供することを目的とした。多くの聴衆の参加を得て、植物を中心とした栄養循環、共生菌とのクロストーク、揮発性物質を介した昆虫とのネットワーク、土壌と生態系等、極めて興味深い内容のシンポジウムとすることができた。なお、本シンポジウムは、新しい研究創成や境界領域研究の発展へ向けた足がかりとなり、「持続可能生存圏開拓診断システム」の設置に向けたスタートアップとして位置づけた。

関連ミッション

関連分野

森林圏遺伝子統御、森林代謝機能化学。

プログラム

10:30–10:40はじめに
大串隆之 (京都大学生態学研究センター長)
10:40–11:20植物起源有機ガスが地球環境で果たしている役割
横内陽子 (国立環境研究所化学環境研究領域)
11:20–12:00緯度系列に沿っての植物-土壌分解系の変化
武田博清 (京都大学大学院農学研究科)
12:00–13:00昼食
 
13:00–13:40土壌-植物-動物のミネラルフローからみた生物間栄養循環
間藤徹 (京都大学大学院農学研究科)
13:40–14:20アーバスキュラー菌根菌と根粒菌の共生を支える植物制御因子
川口正代司 (東京大学大学院理学研究科)
14:20–14:40休憩
 
14:40–15:20かおりの生態学 —植物揮発性物質が媒介する生物間相互作用ネットワーク
高林純示 (京都大学生態学研究センター)
15:20–16:00植物から土壌への働きかけ —植物により環境浄化の試み
矢崎一史 (京都大学生存圏研究所)
16:00–16:40The UWO/Guelph Biotron: Physical facilities and research orientations.
Jeremy N. McNeil, University of Western Ontario, Canada
16:40–16:50おわりに
川井秀一 (京都大学生存圏研究所長)

Symposium-0044ポスター PDF ファイル (8 885 296 バイト)
ポスター制作: 紙本宜久、矢崎一史 (京都大学生存圏研究所)