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全国共同利用化に向けた第9回生存圏シンポジウム
赤道大気レーダーによる電離圏研究とその広がり

日時・場所

日時: 2005(平成17)年3月17日 (木) 13:00–17:30
場所: 京都大学生存圏研究所 遠隔講義室 (HS109)
担当者: 山本衛 (京都大学生存圏研究所大気圏環境情報分野)

目的・内容

2005(平成17)年度に予定される赤道大気レーダー (EAR) の全国・国際共同利用開始に向けて、EAR と周辺装置を用いた研究の現状と将来について議論が必要とされている。本シンポジウムでは、EAR の観測対象の一つである赤道・低緯度電離圏に焦点を絞り、最近の研究を紹介すると共にその応用について議論を深めた。昨年末に発生したスマトラ沖大地震に伴う電離圏変動の研究や、GPS を利用した航空機ナビゲーションシステムに対して電離圏擾乱が与える影響に関する発表があった。国際的にも、インドの MST レーダーとの共同利用の可能性が明らかになるなどの成果が挙げられた。

関連ミッション

関連分野

生存圏科学、気象学、超高層物理学、大気科学。

プログラム

13:00–13:10主催者あいさつ
13:10–13:25CPEA におけるプラズマバブル観測 —バブルの seeding は?
小川忠彦、大塚雄一、服部誠、塩川和夫 (名大STE研)
13:25–13:402004年12月26日のスマトラ島西方沖地震後の電離圏全電子数変動
大塚雄一、津川卓也、小竹論季、塩川和夫、小川 忠彦 (名大STE研)
13:40–14:10Some aspects of ionospheric irregularities revealed by the EAR and Gadanki radar
A. K. Patra (NMRF, India)
14:10–14:25プラズマバブルの発生時刻と東西大規模構造
横山竜宏、多山哲郎、山本衛、深尾昌一郎 (京大RISH)
14:25–14:40イオノゾンデによるプラズマバブルの磁気共役観測
斎藤享 (情報通信研究機構)
14:40–14:55休憩
14:55–15:15低緯度熱圏・電離圏のロケット観測計画
渡辺重十 (北海道大学)
15:15–15:35プラズマバブルが電子航法に与える影響と対策
星野尾一明 (電子航法研究所)
15:35–15:50日本周辺におけるプラズマ・バブルの観測
斉藤昭則 (京大理)
15:50–16:05IGS-GPS 受信機網データを用いたプラズマ・バブルの出現特性
西岡未知、斉藤昭則 (京大理)
16:05–16:20An unusual new type of long lasting meteor echoes observed at VHF and HF
C. Haldoupis (University of Crete)
16:20–17:30総合討論
コメント 深尾昌一郎 (京大RISH)
Roland T. Tsunoda (SRI International)

Symposium-0009ポスター PDF ファイル (1 133 469 バイト)
ポスター制作: 山本衛 (京都大学生存圏研究所)