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第69回定例オープンセミナー資料

2008年1月30日

題目

ガス交換という視点でみた東南アジア熱帯雨林の機能
(Measuring gas exchanges of a Southeast Asian tropical Rainforest)

発表者

小杉緑子 (京都大学農学研究科・助教)

要旨

IPCC 第 4 次評価報告書で温暖化の原因と断定された温室効果ガスの吸収源として、陸域生態系(特に森林)の果たす役割が期待されている。中でも莫大なバイオマスを有する熱帯雨林は、「地球の肺」として最 大の温室効果ガスである CO2 の吸収などの重要なガス交換的機能を担うことが期待されている。だが一方で、熱帯雨林が実際のところガス交換上どのような機能を有しているかについて観測に基づき評価した例は、驚くほど少ない。我々のグループは、一東南アジア熱帯雨林において、CO2、H2O、CH4、N2O、BVOC などのガス態物質の放出/吸収速度、収支、およびそれらの決定メカニズムを地上観測に基づいて統合的に把握するための諸研究を展開している。本セミナーではその概要を紹介する。

小杉緑子: 第69回定例オープンセミナー(2008年1月30日)