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第8回京都大学生存圏研究所公開講演会案内
1. 日時: 2011(平成23)年10月23日 (日) 13:30–16:40 連絡先
〒 611-0011 京都府宇治市五ヶ庄
プログラム13:30–13:40 挨拶所長 津田敏隆13:40–14:20 「電磁波と健康」生存圏電波応用分野 特定教授 宮越順二国際的に、高圧送電線や携帯電話からの電磁波の健康への影響について議論が高まっている。我々の研究成果も含めて、これまで報告されてきた細胞レベル、動物レベルならびにヒトの疫学研究に関して、電磁波の影響評価研究概要を紹介する。さらに、これまで行われてきた、世界保健機関 (WHO) の電磁波生体影響評価について解説する。 14:20–15:00 「福島県における農業可能用地の土壌汚染調査とその対策について」宇宙圏航行システム工学分野 助教 上田義勝3 月 11 日の大震災以後の福島県における農業被害は甚大であり、今後その対策を行う事は急務である。4月より福島県農業総合センターと共同で現地(郡山市)における農業可能用地における土壌汚染調査を行い、水田、畑作、砂地、森林用地等の土壌の違いによる放射性セシウムの強度と水への溶出率の測定を行った。講演ではその調査報告と対策について報告する。 15:20–16:00 「樹木の形態形成」バイオマス形態情報分野 助教 馬場啓一樹木は、それぞれの樹種でおおよそ似た樹形を形成する。これは遺伝的な要因によってある程度決まっている。樹木は、その他にも重力や光など環境の変化に対応して樹形を制御している。植物は種子が発芽した場所から一生涯動くことなく生きていくので、環境変化への対応は欠かせない。樹木が樹形をコントロールしているしくみについて講演する。 16:00–16:40 「再生可能バイオマス資源の生産と利用」森林代謝機能化学分野 教授 梅澤俊明近年、非可食資源である木質からの工業原材料や液体燃料の生産に関する必要性と関心が世界的に頓に高まっている。とりわけ、昨今の原子力エネルギー利用の問題を乗り越えるために、世界的に再生可能エネルギーの利用へ向けた取り組みが加速されている。今後人類が生存を続けるうえで必須の森の恵みである木質の生産と利用に関する今後の展望について説明したい。 |