京都大学生存圏研究所
京都大学生存圏研究所

第21回生存圏シンポジウム
セルロース系ナノ材料の基礎・現状・ポテンシャル


 セルロースは、二酸化炭素と水から公益的に生産される持続型資源材料です。これまでも繊維、衣類や紙、あるいは建築材料として人類の生活を支えてきましたが、化石資源からの脱却が世界的な課題である21世紀において、その役割は以前にも増して重要となっています。その中で、近年、セルロースウィスカーあるいはセルロースナノファイバーを補強材料としたナノコンポジットなど、新しい形態のセルロース材料が注目を浴びています。今回の生存圏シンポジウムでは、セルロース資源、セルロースナノ材料分野の第一線で活躍されている方々を国内外から講師に迎え、セルロース系ナノ材料の今後の展開を、参加者の皆様と共に考えたく思います。多数の方々のご参加をお待ちしています。

 主  催:京都大学生存圏研究所
 日  時:平成17年12月5日(月)10時〜17時
 場  所:京都大学生存圏研究所 木質ホール 
 (京阪、JR黄檗駅下車 徒歩10分 http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/)
 定  員:120名(入場無料)
 申込期限:平成17年11月30日(水)
 申込方法:氏名、所属、連絡先等をご記入の上、E-メールもしくはファクシミリで、下記までお申し込み下さい。
 京都大学生存圏研究所 生物機能材料分野
 E-mail: kitagawayuki@rish.kyoto-u.ac.jp, Tel&Fax: 0774-38-3658

【プログラム】

 10:00  開会

 10:10 The Biobased Materials Industry of Tomorrow and Beyond
   米国農務省林産物研究所 教授 Roger M. Rowell氏

 11:00 GSC(グリーンサステイナブルケミストリー)から観たセルロース系材料への期待
   (財)化学技術戦略推進機構 戦略推進部長 染宮昭義氏

 12:00  昼 食

 13:00 The Potential for New Cellulose Composites
   スウェーデン工科大学バイオファイバーセンター 教授 Lars Berglund氏

 13:50 セルロース系ナノコンポジット開発の現状と今後
   京都大学生存圏研究所 教授 矢野浩之氏

 14:40-15:00   休 憩

 15:00 セルロースの力学的極限とAll-セルロース複合材料
   神戸大学工学部 教授 西野 孝氏

 15:50 バイオマスを原料としたエポキシ樹脂合成とセルロース系コンポジットへの展開
   兵庫県立大学工学研究科 助教授 岸 肇氏

 16:40  総括

 17:00  閉会